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その換気、本当に効果あり? 図面ナシでOK! 3Dシミュレーションで空気の流れを可視化

Techable / 2021年12月3日 8時0分

サイバネットシステム株式会社(以下、サイバネット)は、室内の空気の流れをシミュレーション・可視化し、換気対策を支援するサービスを2021年11月30日から提供開始しました。

同サービスの開発にあたり、3次元形状処理とデータ変換の技術を得意とする株式会社エリジオン(以下、エリジオン)の協力を得ています。

効果の検証が難しかったサーキュレーターやアクリル板

ポストコロナを見据えた感染症対策と経済対策を両立するうえで、人が集まる商業施設やレジャー施設、そして職場環境での感染防止対策の重要性が一段と高まっています。

特に室内の換気対策については、空調設備の他にもサーキュレーターやアクリル板などの設置が進んでいますが、その位置や向きについて具体的な指標はないそう。そのため、実際に各施設や店舗で「換気に効果があるか」検証を行うのは困難と考えられています。

このたび提供を開始する「3Dシミュレーションによる室内換気対策支援サービス」は、サイバネットが必要な機材を指定の場所に用意。対象の室内を3Dスキャン撮影し、空気の流れのシミュレーションを行うことで、より効果的な換気対策を提案します。

工場やオフィスなどの職場環境や、レジャー施設、飲食店、スポーツジムなどの人が多く集まる場所、また、医療施設などを利用場所として想定しているようです。

3Dモデルを構築し効果的な換気を検証

同サービスでは、まず対象の室内を3Dスキャン撮影し、取得した点群データから3Dモデルを構築。これにより、図面がない施設でも空気の流れのシミュレーションに必要な3Dモデルを容易に構築できるとのことです。

続いて、構築した3Dモデルをもとに空気の流れをシミュレーションします。対象となる施設の面積や構造などにもよりますが、サーキュレーターやアクリル板の配置や条件を変えた場合でも、数秒で空気の流れが可視化され、動画で確認できるので、さまざまな検証と対策を行うことが可能に。

従来、図面のない施設を現地で計測しながら、対象となるエリアの3Dモデルを作成することは難しかったようです。そこでサイバネットが同サービスに取り入れたのが、エリジオン製の3Dスキャナ・点群データ活用ソフトウェアによる大規模点群データの処理技術と、Ansys製のリアルタイムシミュレーションソフトウェアによる数値流体解析技術。その場で3Dモデルを作成したり、空気の流れをシミュレーションしたりすることが可能になりました。

PR TIMES

(文・Amuro)

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