アーチスト、アスリートは僕たちで支援 ポイント有効利用のクラウドファンディング「WESYM(ウィシム)」登場【湯川】

TECH WAVE / 2012年3月21日 11時30分


[読了時間:2分]

 女子サッカーなでしこジャパンのワールドカップ優勝が、震災後打ちひしがれていた日本人に元気を与えたというのは事実だと思うんだけど、実は僕自身、彼女たちが優勝するまで彼女たちの存在自体知らなかった。「いや、そういうものですよ。日本にはマスメディアで取り上げられることはなくても世界クラスで戦えるアスリートってたくさんいるんです」と株式会社ドリーム・フォーの笹本裕さんは語る。「世界レベルの選手でもマイナーなスポーツだったりしたら世界大会への渡航費にさえ困っている状態。企業やメディアが彼らをスポンサードできないのなら、われわれファンが支援できるんじゃないだろうか。支援するほうも、支援を通じて元気をもらえるんじゃないだろうか。そう思ったんです」。



 一般消費者が支援するクラウドファンディングの仕組みとしては、米国のKickstarterのような先行事例もある。ただ日本では消費者保護の観点から金融庁の厳しい指導があり、米国のように資金移動を自由に行えないのが現状。そこで株式会社ドリーム・フォーでは、日本に合ったクラウドファンディングの形を模索して研究を重ね、このほどソーシャル・シーディング・サービスWESYMをスタートさせたのだという。



 WESYMの特徴の1つは、各種ポイントサービスとの連携。ECサイトやオンラインゲーム、クレジットカードなどのポイントの中で、電子マネーに交換できるポイントがある。そうしたポイントの中で、使用目的を思いつかない余ったポイントを、ポイント交換サービス経由でWESYMの中のお気に入りプロジェクトに提供できるようになっている。



 2つ目の特徴は、パラリンピックの選手や海外の選手のマネジメント事業を手がける会社との提携だ。こうしたクラウドファンディングにとって、支援プロジェクトと支援者は鶏と卵の関係。支援プロジェクトが多ければ支援者が集まるし、支援者が集まれば支援プロジェクトも増えてくる。その好循環に入るまで、多くのユーザーが支援したくなるようなスポーツ、エンタテインメントのプロジェクトをWESYM側でまずは揃えようというわけだ。将来はスポーツ、エンタメの領域を超えた支援のプラットフォームにしていくのが目標だが、当面はこれらの領域に注力したいと笹本氏は言う。



 3つ目は、アジアとの連携。笹本氏自身、前職のマイクロソフト時代にシンガポールを拠点にアジア各地で仕事をしてきた。その経験を活かし、シンガポールや中国などのメディア企業との連携を模索しているという。「日本とアジアを結び、規模を拡大できるようなプラットフォームにしたい」と笹本氏は抱負を語っている。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
TECH WAVE

トピックスRSS

ランキング