ソーシャルゲームは日本が世界に誇る産業になる#IVS【湯川】

TECH WAVE / 2012年6月26日 15時0分


[読了時間:5分]

 実はわたし自身ソーシャルゲームで遊んだことがほとんどない。ソーシャルゲームメーカー大手に親しい友人がいるわけでもない。ましてやソーシャルゲームメーカーの株など持っていない。そういう利害関係が一切ない立場から、今この時点ではっきりと断言しておきたいことがある。それは、ソーシャルゲームこそが日本のIT業界が最も力を入れるべき領域であり、ソーシャルゲームこそが世界に誇れる産業になっていくということだ。



 この時点で断言しようと思った理由は2つ。1つは、ソーシャルゲームに対する社会的評価が未だ定まっていないから。社会的評価が定まっていない中で1つの方向性を主張することが、長年IT業界を見てきた自分の役割だと思っている。 恐らくこうした主張をすれば何割かの人からは痛烈な批判を受けると思う。だが、だれからも批判されないということは、既にだれもがその事実に気づいていて議論自体が陳腐化していることを意味する。何割かの読者からは絶賛され、何割かの読者からは批判される。そういう状況の中でこそ、自分の考えを述べる価値があるのだと思う。



「海外でも通用する」世界をリードし始めた日本





 断言したいと思った2つ目の理由は、そんな社会的評価が定まっていない中において、日本のソーシャルゲームが世界のトップクラスで戦っていけるという確証が得られたからだ。



 日本は先進国の中でも3G回線が最も早くから普及し、各種サービスやアプリケーションも発達してきた。消費者はキャリア決済などの少額課金に既に慣れているし、世界に先駆けてモバイルのソーシャルゲームが盛んだった。そのノウハウは世界でも通用するはず。なのでグリーもDeNAも世界進出を目指してきた。



 通用するはず・・・。ただこれは「仮説」にしか過ぎなかった。日本で流行ったからといって、カードバトルゲームは米国でも流行るのだろうか。自分たちが打ち立てた「仮説」を信じて米国に乗り込んだグリーの青柳直樹氏は、今月初めに札幌で開催されたネット業界最大のイベントInfinity Venture Summit(IVS)でTechWaveのインタビューに応じ「数字が出てくるまで実は分からなかった」と当時の素直な気持ちを明らかにしてくれた。



 フタを開けてみると、北米進出は大成功だった。欧米市場の多くのアプリの課金額が5〜10セントといわれる中で、グリーの「Zombie Jombie」はその約10倍を達成、iOSのアプリ市場AppStoreで売上トップ10にランクインした。VentureBeatの取材に対し青柳氏は「日本で培った技術と知見が欧米でも機能することを示せた」と語っている。(参考:Social Game Report GREE CFO青柳氏インタビュー

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