インドネシアの大学生のインターネット利用実態 【CAVジャカルタ代表 鈴木隆宏 @takabos】@maskin

TECH WAVE / 2013年2月5日 16時0分




編集チョより:インドネシアから鈴木隆宏さん登場です

新生TechWaveの寄稿者として、かねてよりラブコールを送っていたサイバーエージェントベンチャーズ(CAV)のジャカルタ事務所代表 鈴木隆宏さんにご登場頂きます。
私がインドネシアに注目したのは、その成長性と特異性からです。もちろん、規模だけみればインドや中国の方が大きいのですが、日本からチャレンジし現地の人と共に成長するだけの可能性があると感じたからです。そして何より鈴木氏が熱い。インドネシアからグイグイ引っ張ってくれそうで楽しみです!


インドネシアの大学生のインターネット利用実態




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 インドネシアのTech News メディアDaily Social (link: http://en.dailysocial.net/)で興味深いアンケート調査記事があったので私が 日々、インドネシアでの仕事を通じて、感じている事と合わせて紹介します。



・

Online Services In The Eyes of Indonesian University Students [Part 1] 

・Online Services In The Eyes of Indonesian University Students [Part 2]



 


インドネシアに来た事がある方であれば、インドネシアで普及しているスマートフォンは圧倒的にBlack Berryであることはご存知かと思います。
なぜ、Black Berryが流行っていたのか?と言う事もこのアンケート調査から明らかになっているように思います。





 では、簡単に記事内容の要約と私の考えを紹介します。

インドネシアの大学生がインターネットサービスを使う理由



■ Black Berry


・友だちがBlack Berry Messenger(以下文中は、BBM)を利用しているため


⇒BBMは、日本の方には馴染みが無いかと思いますが分かりやすく言うと
LINE等のスタンプ無しのシンプルなチャットサービスのBlack Berryに特化したサービスです。



 
携帯電話のコミュニケーション手段の一つであるSMS等は一通ごとにお金が掛かる一方で、BBMは携帯キャリアにも寄りますが日本円で200円程度/月で使い放題のプランもあり、お話し好きなインドネシア人に受け入れられたと考えられています。







■ Black Berry Messenger



・主にステータスアップデートとして使っている


⇒LINEにもステータスアップデートがありますが頻繁に使われていないように感じています。
一方でBBMは、ステータスアップデートが頻繁に行われています。



 ステータスをアップデートするとBBM上で他のユーザーのステータスアップデートが目立つ形で見る事が出来ます。
面白い事にインドネシア人は、かなりの頻度でステータスやプロフィール写真をアップデートしています。



 私自身も興味本位で 、朝起きたら「おはよう」、どこかレストランで食べている事等のステータスアップデートをしてみると、その更新情報を見てインドネシア人の友人が積極的にメッセージを飛ばしてくるのです。
このようにステータスをアップデートする事でわざわざ話しかけずとも、誰か暇な友人(苦笑)が話しかけてくれるのです。



 要するに自分のステータスを皆に知らせてコミュニケーションのきっかけを作っている訳です。







■ Twitter



・何か面白いこと、ゴシップ、ニュース等の情報収集としての利用


⇒日本の利用方法に近いのか、情報収集的なツールとして使われている印象があります。




 なお、こちらのWEBメディア/サービスは必ずと言っていいほど、Twitter/Facebookアカウントを持っていてソーシャルメディアマネージャーなる人材を置いて日々、更新しています。



 この事からもインドネシアにおいてソーシャルメディアの普及の高さ、影響力の高さによる重要性が伺えます。




 また発信する内容にもよりますが自社サービスへの誘因と言う観点で言うとFacebookアカウントよりTwitterアカウントの方が多くのユーザーを誘因出来る傾向があるように思います。







■ Facebook



・流行している
・写真をポストすると、皆がコメントする事が出来る


⇒Facebookが流行している理由に関しては、BBMが流行っている事と同様の理由があります。
実は、こちらではキャリアがFacebookを日本円で200円程度/月で使い放題のプランを用意しています。




 ソーシャルメディアと言うよりは、メッセージサービスとしての利用が活発です。
また写真をポストしてコメントが来るからと言う事が理由に挙がっているのもコミュニケーション欲求から来ているのでしょう。







 一方でいくつかのサービスを使わない理由の調査結果もあるので紹介します。





■Facebookのステータスアップデート


・親/家族が見ているため


⇒実際にインドネシア人の知人/友人は、自身のウォールに書き込んでる人も多いですが、それ以上に自身のウォールには、まったく書き込まないが友人のウォールへのLikeやコメントに活発な人が多いように感じています。





■Instagram


・コメントしてくれる人が限定されているため


⇒BlackBerryが普及しておりその他スマホが昨年から伸び始めた事もあり、
ユーザー数がそこまで多くない事も影響していると思いますが、
Facebookと比較するとコミュニケーションのきっかけになるようなサービスではないのであまり使っていないのかもしれません。





■Blogサービス


・考えるのが面倒くさい


⇒思わず苦笑してしまう結果ではありますが、非常にインドネシア人を捉えた結果だと感じています。
一方でブログサイトへのトラフィックは非常に高いため閲覧するユーザーは非常に多いです。
また実際にブログを書いているユーザーも多いのため、一概に考えるのが面倒くさいから使わないと言えないようにも思います。



こちらの主要ブログサービスは、WordpressやBloggerなどであり、
日本のAmebaのように気軽に書ける、コミュニケーションのきっかけとなるようなブログサービスが存在していません。






 なお、個人的には、デコログや前略プロフのようなモバイルから投稿しやすい&コミュニケーションとりやすい仕組みを取り入れたブログサービスにはチャンスが大いにあると考えています。





■カカオトーク


・新しいため、友人がまだほとんど使っていない


⇒ メッセージ系サービスは友人が一定以上、利用していて初めて成立する物なので当然の結果だと思います。




 現状だと前述の通り、現在はインドネシアおけるメッセージ系サービスはBBMが主流となっていますが、
実は、一昨年、昨年の大手携帯販売店の販売実績だけを見ると既にAndroid端末がBlackBerryを上回っており、Black Berryも依然、販売数は多いですが成長は止まっており、横ばいから少し減少傾向にあります。




 この流れは、今後確実に加速していると考えています。





 そうなると今までBBMを使っていたユーザーが他のサービスへ移行をし始めます。
そう言う事もありカカオトークがインドネシアを注力分野として進出してきています。
またLINEやTencentのWeChatも参入をしてきておりメッセージング系サービスの領域は競争が激化してきています。




 また面白いのは各社Black Berryアプリもしっかりと用意していることです。しっかりとインドネシアの市場環境を考えた上でローカライズしてきています。




 
今後、何が決め手でユーザー数が爆発的に伸びるのか?はまだ答えが無いですが、
この領域は非常にホットなので今後も動きがあれば紹介して行きたいと思います。






インドネシアのインターネット市場の攻略



 
サービスの分野、種類にもよるため少し雑な結論となりますが、
アンケート調査結果から見えるユーザーニーズ、そして現在のインドネシアでは掲示板/コミュニティ系サービスにユーザーが集まっている事実もあるため、コミュニケーション要素と言うのは一つのキーワードになるのではないかと考えています。




 では、実際にどう言ったサービスが今後伸びてきそうか?に関しては、また記事として紹介していきたいと思います。





【関連URL】

・[過去のイベント] [講演録] なぜ君は「インドネシア」を目指さないのか? 【直人@ループス・コミュニケーションズ】 @maskin

http://techwave.jp/archives/51738427.html

・ローカルの懐に入り込む投資家ーCAVインドネシア鈴木隆宏氏【本田】

http://techwave.jp/archives/51730693.html



蛇足:大切な視点 -Hiro's eye

takahirosuzuki
良く分からない国の情報だとアンケートや統計データくらいしか客観的な情報をつかめないものです。
ただこれら情報も一側面でしかない事を忘れてはいけない。

消費者が、ユーザーが本当は、どう言う風に使っているのか?どう言うのを求めているのか?と言った生で見て、聞いた感覚が新興国では非常に大切だと考えています。

海外展開を考えている人は、机上の空論ではなく、”百聞は一見に如かず”と言う訳で、実際に足を運んで、感じてみて欲しいです。

とは言え、頻繁に海外へ出張へ行ける訳ではないので、私が現地で見た事、感じた事を通じて、皆さんのビジネスのヒントに繋がればと思い発信して行きたいと思います。(Photo:Masahiro Honda)

著者プロフィール:CAVジャカルタ事務所代表 鈴木隆宏

サイバーエージェントベンチャーズ・ジャカルタ事務所代表 鈴木隆宏

経歴(株)サイバーエージェント入社後、(株)サイバー・バズの立上げに参画。メディア事業の立上げや営業職として新規顧客の開拓に携わる。その後、(株)CyberXにてモバイルソーシャルアプリの立上げおよびマネジメント業務に従事し、高収益事業への成長に貢献しMVPを受賞。2011年6月より、(株)サイバーエージェント・ベンチャーズにて、国内ベンチャー企業の投資活動及び経営支援業務に携わる。 2011年10月より、インドネシアにてベンチャー企業への投資活動及び経営支援業務に従事。早稲田大学スポーツ科学部卒。CAVのオウンドメディア「Rising-Asia」でも執筆中。



Twitter: https://twitter.com/takabos

Blog: http://ameblo.jp/taka-bos/



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