この夏 5年ぶりにエルニーニョ現象発生か

tenki.jp / 2014年4月10日 20時2分

気象庁は10日、この夏は5年ぶりにエルニーニョ現象が発生する可能性が高いとの見通しを、エルニーニョ監視速報で発表した。夏にエルニーニョ現象が発生すると、日本付近では太平洋高気圧の張り出しが弱くなり、冷夏になる傾向がある。(日本気象協会)

気象庁の発表によると、3月はエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続いたが、これから夏にかけて太平洋赤道域の東部の海面水温が上昇し、夏以降はエルニーニョ監視海域の海面水温が基準値より高くなることが予測されるという。この夏にエルニーニョ現象が発生する可能性が先月の発表時(3月10日)よりも、さらに高まった。

エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米のペルー沿岸にかけての海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象だ。エルニーニョ現象が発生すると、太平洋赤道域の東部の海面水温が上昇する一方で、太平洋熱帯域の西部では海面水温が低下して対流活動が不活発になる。このため、太平洋高気圧の日本付近への張り出しが弱くなり、日本の夏の天候は低温、多雨、寡照となる傾向がある。

前回、エルニーニョ現象が発生した2009年の夏は北・東・西日本は日照不足となった。7月に中国・九州北部豪雨が発生したほか、多くの地域で梅雨明けが遅れ、九州北部と近畿、東海は梅雨明けが8月にずれこんだ。また、中国、北陸、東北地方は梅雨明けが特定できなかった。

エルニーニョ現象やラニーニャ現象は、日本の天候に大きく影響するとみられることから、気象庁は熱帯域の海洋変動を監視し、毎月1回、10日頃にその状況を発表している。

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