冬の風物詩「流氷」がやってきた

tenki.jp / 2014年1月22日 18時58分

北海道網走市で21日、初めて陸上から肉眼で流氷を観測し、『流氷初日』を迎えました。これは平年並みで、昨年より9日遅い観測です。流氷接近も間近ですね。現在の海氷分布の様子を、JAXAの衛星画像で見てみましょう。

(左)日本気象協会網走支店からみた1月22日のオホーツク海の様子、(右)2012、2013年のオホーツク海の流氷のようす

(左)日本気象協会網走支店からみた1月22日のオホーツク海の様子、(右)2012、2013年のオホーツク海の流氷のようす


冬の風物詩『流氷初日』を発表

21日網走気象台は、肉眼で流氷を確認し、流氷初日を迎えたと発表しました。「流氷初日」とは、流氷が沿岸から見えた最初の日のことです。気象台によると、流氷は北よりの風が吹いて南下が進み、21日午後1時ごろ、網走沖20~25km付近に確認されたとのことです。
現在の様子は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)のオホーツク海の海氷分布画像で確認することができます。
なお、この画像では、赤く見える所が流氷ですべて覆われている場所で、青色が濃くなるほど覆われている領域は小さくなります。
衛星で海氷分布を観測?と思われる方もしらっしゃるかもしれませんが、オホーツク海の冬は人の目で見ると、寒気の影響もあり雲に覆われていることが多いですが、目には見えない電波を捉えることで流氷を観測することができるのです。

1月22日オホーツク海の海氷分布(JAXAより)

1月22日オホーツク海の海氷分布(JAXAより)


流氷はどこからやってくる?

ところで、このオホーツク海の流氷はどこからやってくるのかご存知でしょうか?
JAXAの海氷分布図では、毎日更新される海氷の様子を遡って、過去の海氷の流れを確認することができます。
ここ1カ月の海氷分布をみてみると、ハバロフスク地方沿岸・サハリン東岸から、北寄りの風や海流にのって次第に海氷は幅を広げながら、徐々に南下し、日本のオホーツク海沿岸に近いてきていていることが分かります。
長い長い旅をして、北海道遠く離れた北海道までやってくるのです。

12月31日、1月7日、1月14日、1月21日のオホーツク海の海氷分布(JAXAより)

12月31日、1月7日、1月14日、1月21日のオホーツク海の海氷分布(JAXAより)

海水が凍るのは、真水よりも低い-1.8℃以下ですが、海の水は深さによって温度がかわります。しかし、通常、海流によって動いているため、上下の水がまじりあうので、-1.8度までさがりにくくなっています。


『接岸初日』の観測も間近

今日(22日)のオホーツク海海氷分布をみると、日本のオホーツク海側の海岸に最も近いところでは、海氷はわずか数キロメートルまで迫っていることがわかります。網走での『接岸初日』の観測も近そうです。
流氷は、風向きによって接岸と離岸を繰り返します。北風が吹くと接近すると言われ、『接岸初日』の観測日は、この先の天気に大きく左右されそうです。
網走では、明日23日の風は、北の風がやや強くなる予想です。また、25日9時には低気圧が北海道を通過するため、オホーツク海沿岸では北寄りの風が強まりそうです。
そのため、今週中には『接岸初日』が観測されるかもしれません。
JAXAの海氷分布図では風と重ね合わせて海氷の様子を確認することもできるので、ぜひご自身でもチェックなさってみてください。

25日9時の予想天気図

25日9時の予想天気図

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