【特集】姉妹でミラノ五輪へ スノボ女子HP 妙高市出身の 冨田せな&るき選手 五輪プレシーズンにかける思い≪新潟≫
TeNYテレビ新潟 / 2024年12月14日 17時58分
2026年2月のミラノオリンピックを目指すスノーボード女子ハーフパイプ冨田せな選手・るき選手姉妹の今に迫りました。
オリンピックのプレシーズンとなるこの冬に向けそれぞれ、どんな思いでトレーニングに励んでいるのか取材しました。
妙高市出身の冨田姉妹
スノーボードの空中技のトレーニング。
練習に励んでいたのは妙高市出身スノーボード女子ハーフパイプ北京オリンピック銅メダリストの冨田せな選手25歳です。
この冬は、せな選手にとって3度目のオリンピック出場を目指すうえで重要なシーズンとなります。
≪冨田せな選手≫
「うまくいけば今シーズンオリンピック内定決まる人もいると思うので気が抜ける場所も少なくなると思うので常に集中しながら一日一日無駄にせずやっていきたい」
姉のせな選手と共に2度目のオリンピック出場を目指すのは冨田るき選手22歳。
この春、左膝前十字靭帯の再建手術を受け今は雪上復帰を目指してリハビリトレーニングに励んでいます。
≪冨田るき選手≫
「自分は滑れないけど滑りたい気持ちは高まっていてというのがあるのでスノーボードが好きだというのがさらに自分でもわかったしまだ競技はしていきたい気持ちがあるのでその気持ちがあるだけで頑張っていけると思う」
2022年北京オリンピック
2022年2月の北京オリンピック
決勝2回目で1回目よりも高さを出し、次々に高難度の技を決め結果、せな選手は銅メダルを獲得しました。
そして、初めてオリンピックに出場した妹のるき選手は、決勝3回目意地の滑りで5位入賞を果たしました。
姉せな選手 北京五輪の後も着々と結果を
≪冨田せな選手≫
「今年もう選考レース始まるということなので今まで北京五輪に向けて過ごした4年間とまた違う4年間でものすごく早く過ぎて行っている感じはする」
オリンピック後のシーズンを休養し、昨シーズン競技に復帰したせな選手はケガに苦しみながらもことし2月にアメリカで行われたワールドカップで2位に。
さらに、カナダで行われたワールドカップで3位に入るなど競技復帰後のシーズンでしっかりと成績を残しました。
≪冨田せな選手≫
「正直自分の中で焦りがあったりもしたが、ケガもしつつだったがその中でもワールドカップでも2回表彰台に乗れたのは自分にとっても自信になって今シーズンにつなげられるものになったのではと思う」
ミラノオリンピックの選考がかかってくるこの冬の戦いに向けせな選手は、オフシーズンの日本滞在中、エアマットのある施設に通い練習い励んでいました。
1回滑って飛んでは歩いて登りおよそ2時間繰り返し練習を行います。
≪冨田せな選手≫
「最初シーズン終わってオフシーズン始まったときここの登るのが慣れてないから大変です」
今は女子の選手も年々技の難易度が上がり複雑な回転技を行います。
雪上での怪我のリスクをへらすためこうした練習が大切になってくるのです。
≪冨田せな選手≫
「雪上でやるよりは安全にできるし確認しながらできるので、やっぱり雪上でやるってなったら怖いしいろいろ考えてしまう部分もあるので、少しでも不安を取り除けるようにマットで練習していきたいと思う」
妹るき選手はリハビリトレーニング
昨シーズンは妹のるき選手もことし1月スイスで行われたワールドカップで3位になるなど好成績を残しています
≪冨田るき選手≫
「ラークスのタイミングが自分のタイミングで一番コンディションもあっていたのでそこで自分のやりたい技ができたのはよかった」
しかし、3月の全日本選手権で左膝の前十字靭帯を損傷。5月に再建手術を受け地道なリハビリトレーニングの日々が始まりました。
≪冨田るき選手≫
「最初入院中のリハビリとかもベッドの上でずっと膝を動かして曲げ伸ばしができるようにしないといけないという感じだったので暇さえあればずっとやってみたいな感じで」
立って体重をかけられるようになったらようやく歩く練習です。
手術から4か月……。
るき選手は母校の国際スノーボード&スケートボード専門学校に通いリハビリトレーニングに励んでいました
4か月間で少しずつできることが増え9月には軽いジョギングができるようになりました。
膝の使い方を意識しながらゆっくり走ります。
トレーニング中は正しい動きができているのか動画を撮ってもらい実際に見て確認することも。
≪トレーナー≫
「膝もちゃんと右足意識してるからねいい位置になってる」
手術後、動かさずに落ちてしまった筋力の回復のため、器具や重りを使ってのウェイトトレーニングなど地道なトレーニングを数多く行っています。
≪トレーナー≫
「本人があきらめずに目標に向かってやっているという姿が今回のケガの後は特に強く見えている」
≪冨田るき選手≫
「ずっとやり続けるみたいな感じなので結構苦手な感じではあるがやらないといけないので頑張れている。足上がる角度が増えていっているのでそういうのを自分で感じると戻ってきてるという感じになる」
姉妹での五輪出場へ
現在、るき選手せな選手は母校の専門学校でトレーニングを行うだけでなく定期的にコーチとして生徒の指導も行っています
るき選手は頑張る生徒の姿から刺激を受けているといいます。
≪冨田るき選手≫
「生徒の成長を見ていると自分はまだまだ成長できていないのかもしれないと思うのでそういうところは(自分の)力になる」
ネイルサロンもあるカフェは2人が時々訪れる場所です。
せな選手は系列のお店でカフェ店員をすることもあります。せな選手、るき選手そして両親と仲のいい家族。姉妹2人共に次のオリンピック出場には両親への思いがあります。
≪冨田せな選手≫
「今、妹はるきはケガをしてしまっているが出られるチャンスがあるなら2人でミラノ五輪に出場して今回は両親呼べたら会場に見に来てもらえたらいいなと思っているので」
≪冨田るき選手≫
「姉妹そろって出られるタイミングは限られていると思うのでどこのチャンスも逃したくないし(両親が応援に)来てもらえるなら一緒に来てほしいという思いは強い」
2026年、姉妹そろってのオリンピック出場を目指し今シーズンそれぞれの目標に挑みます。
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