大坂なおみの行動に米各界から支持の声 社会学者「“抗議しながら”優勝…刺激的だ」

THE ANSWER / 2020年9月13日 15時3分

2年ぶりの全米オープン優勝を果たした大坂なおみ【写真:AP】

■元NBA選手マジック・ジョンソン氏も称賛「本当に素晴らしかった」

 テニスの4大大会・全米オープンは12日(日本時間13日)、女子シングルス決勝で世界ランク9位の大坂なおみ(日清食品)が世界ランク27位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を1-6、6-3、6-3で破り、2年ぶりの優勝を飾った。今大会、黒人差別に抗議するマスクを毎試合着用するなど、社会正義に対する意識改善を積極的に訴えてきた大坂。この行動に米識者らから支持が集まっている。

 決勝の入場時には、14年にオハイオ州で警察官の発砲を受けて死亡した12歳(当時)の黒人少年タミル・ライス君の名前が記された黒いマスクを着用した大坂。1回戦から毎試合、黒人被害者の名前を記したマスクをつけて試合に挑んだ。2回戦後のインタビューでは、米国での人種差別の現状について「知識をもっと持っていて欲しいんです」と世界中に訴えていた。

 大坂の勇気ある行動に、元プロサッカー選手で現在米スポーツ専門局「FOXスポーツ」のレポーターを務めるキース・コスティガン氏が共感。自身のツイッターに「ナオミ・オオサカはリーダー。トップアスリートであり、社会的正義に対する意識を向上させるために自身のプラットフォームを使用することを恐れない。これが新たな世代」とつづった。

 レイカーズのレジェンド、マジック・ジョンソン氏も自身のツイッターで「ナオミ・オオサカ、全米オープン優勝おめでとう! 大会を通して警察の暴力により亡くなった黒人と社会正義をサポートするために、彼女のプラットフォームを使用したことは本当に素晴らしかった」と大坂の行動を称賛した。

■テニス界の外からも反響「積極的な行動にはとても感銘を受けた」

 決勝の後のインタビューでは「どんなメッセージを受け取ったかに興味がある。私はテニス業界の外のことは詳しくないですが、いろいろな人がこのことを話題にしてくれると嬉しいです」と語った大坂。その狙い通り、22歳のメッセージはテニス界の外にも波及している。

 米マイアミ大の客員研究員でジャーナリストのルーラ・ジャブリアルさんは自身のツイッターで「人々を感化するナオミ・オオサカが2度目の全米オープン女王に。優勝への道のりで、ナオミはプラットフォームを使い構造的な人種差別、警察による暴行や独善を非難し、ブラック・ライブズ・マターを肯定した」とコート外での功績を評価した。

 ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校の教授で社会学者のクリスタル・マリー・フレミングさんも「全米オープンを通したナオミ・オオサカの積極的な行動にはとても感銘を受けた。勝ち負けに関係なく強力なメッセージになっただろうが、彼女は“抗議しながら”優勝したという事実は信じられないほど刺激的」だとツイートした。

 反響は米国内にとどまらず。ポルトガル紙「レコード」のジョゼ・モルガード記者は「世界で最も稼いでいる女性アスリートのナオミ・オオサカは、コート内外で女王になった」とツイート。インドのモナーシュ大の非常勤教授でスポーツジャーナリストのボリア・マジュンダル氏は自身のツイッターで「ナオミ・オオサカを見るのはとても嬉しい。彼女はテニス界を変える存在かもしれず、スポーツ界にとって良い全てのことを支持している。そうあるべき正しい方法で力を使い、変化を起こしている」とつづっていた。(THE ANSWER編集部)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング