勝者ズベレフが異例謝罪 “ボールボーイ落球”の中断要求に海外波紋「観客は失礼だ」

THE ANSWER / 2018年11月18日 9時35分

フェデラー戦でのズべレフの行動が波紋を呼んでいる【写真:Getty Images】

■ボールボーイ落球でプレー止めたズベレフに勝利者インタビューで大ブーイング

 男子テニスのツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」は17日、準決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)がロジャー・フェデラー(スイス)を7-5、7-6で破り、決勝進出。しかし、第2セットのタイブレークのプレー中、コート脇のボールボーイが手に持ったボールを落とし、ズベレフがプレー中断を要求。以降、流れが傾いたため、フェデラー贔屓の観衆から勝利者インタビューまでブーイングが展開され、謝罪する事態となった。実際の様子を海外メディアが動画付きで公開し、波紋を呼んでいる。

 波紋を呼んだのは第2セットのタイブレーク、フェデラーが4-3として迎えた場面だった。ラリー中、ズベレフが突如、「ウェイト、ウェイト!」と叫び、プレーを止めた。これに反応し、フェデラーもプレーを止める。すると、ズベレフはフェデラーの後方を指差し、何やら主張を始めた。会場は一気に騒然とした空気になった。

 この時、フェデラーの後方に立っていたボールボーイが手にしていた予備ボールを誤って落とし、慌てて拾い上げたのだ。これが視界に入り、プレーを止めたのだ。ルール上、問題はなく、主審もフェデラーに説明した上でやり直しを認めた。しかし、世界的人気を誇るフェデラー贔屓のロンドン観衆はブーイングの声を上げた。

 結局、この後にフェデラーのミスもあってミニブレークに成功したズベレフが勝利。ただ、直後の勝利者インタビュー、納得のいかない観衆から大ブーイングが降り注ぎ、ズベレフも「初めに僕はタイブレークの際のボールボーイが落球した件について謝りたい」と切り出し、勝者が謝罪をする異例の展開となった。

 正当なプレーをしたとインタビュアーから水を向けられても「僕はロジャーに謝った。彼は問題ないと言ってくれた。観衆にも謝りたい。ここには多くのロジャーファンがいる。彼は世界中にファンがいてそれに値する人間だしね」と置かれた状況を理解し、予期せぬ波紋を呼んだことに申し訳ない気持ちを示した。

■海外ファン波紋「観客は失礼だ」「ズベレフの賢明な判断」

 ATP公式中継サイト「テニスTV」公式インスタグラムはボールボーイがボールを落とし、ズベレフがプレーを止めた瞬間と大ブーイングが降り注いだ勝利者インタビューの様子を「ドラマ、ドラマは至るところに」とつづって動画付きで公開。実際の映像を目の当たりにした海外ファンは続々と声を上げている。

「観衆は全員イギリス人であるわけではないからね…」
「ズべレフはプレッシャーで試合をコントロールできなかった」
「観客は失礼だ」
「何が起こったんだ」
「可哀そうなボールボーイが悪夢を味わった」
「ズべレフの勝利だ、認められるよ!」
「不運な出来事、でも正当なコールだった」
「ロジャーのファンたちが…」
「ズべレフの賢明な判断だった」
「彼はファイナルでプレーするに値しない」

 未だに納得がいかないフェデラー贔屓のファンのほか、正当な主張・判定だったと支持する声が上がり、波紋を呼んでいた。2年連続2度目の出場で初の決勝進出を決めたズベレフ。本人にとってはルールに則った主張をしたが、よもやの形で後味の悪さが残る勝利となってしまった。(THE ANSWER編集部)

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