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井上尚弥に世界的プロモーター・アラム氏期待 “物足りない”挑戦者の指摘にも「世界が楽しみにしてる」

THE ANSWER / 2024年8月31日 13時32分

TJ・ドヘニーとの4団体防衛戦の会見に登場したボブ・アラム【写真:中戸川知世】

■9.3井上尚弥VSドヘニー

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、9月3日に東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)との4団体防衛戦に臨む。8月31日は神奈川・横浜市内のホテルで両者が会見。心境やコンディションなどを語った。NTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信。戦績は31歳の井上が27勝(24KO)、37歳のドヘニーが26勝(20KO)4敗。

 4つのベルトを前に目をぎらつかせた。井上は黒のジャケット姿で登壇。ドヘニーと対面し「全てのトレーニングを順調にこなすことができ、凄くいい状態に仕上がっている。9月3日を非常に楽しみにしている」と語った。

 共同プロモート契約を結ぶ米興行大手・トップランク社のボブ・アラムCEOも会見に出席。海外メディアでは井上には“物足りない相手”と指摘する声もあるという話を振られると、92歳の世界的プロモーターはモンスターに期待を込めて話した。

「ナオヤ・イノウエは間違いなく日本だけではなく世界のスーパースターになっている。だから対戦相手は常に選べる中でも一番危険で強い選手でなければならない。皆さん、日本でドヘニーが3回試合をしたのを見ているはずです。全てKO勝利。少なくとも私はここにいるモンスターが勝つとしても、『良い相手』『難しい相手だった』と皆さんに話してもらえる相手だと思う。世界中のボクシングファンが火曜の夜に何が起きるか楽しみにしていると思う」

 一方、ドヘニーは「この試合に挑めるというチャンスが意気込みとして表れている。歴史を作るために来た。モチベーションは高いし、ベルトを獲り返すためにここに来た」と意気込んだ。

 井上は5月に東京Dでルイス・ネリ(メキシコ)に6回TKO勝ちして以来の試合。7月にはジム内の集中合宿でフィジカルトレーニングを行い、メキシコから招聘したパートナー4人と約100回のスパーリングを重ねた。KO勝ちなら世界戦9試合連続となり、自身が2019年5月に記録した8試合を上回る日本人最多記録。世界戦通算勝利数は23となり、井岡一翔を抜いて日本人単独最多となる。

 オーストラリア在住のドヘニーは、アイルランド国籍を持つ37歳のサウスポー。2018年8月にIBF王者・岩佐亮佑に判定勝ちし、19年4月に2団体王座統一戦に敗れて王座陥落した。井上―ネリ戦では不測の事態に備えたリザーブとして待機したが、出番はなく別の選手に勝利。現在はWBO2位につけ、パンチ力と経験を兼ね備える。

 セミファイナルでは、WBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)が同級1位・比嘉大吾(志成)と初防衛戦を行う。(THE ANSWER編集部)

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