大谷回らぬ拙攻に怒り「ただ酷いショーだ」 三重殺ド軍、天王山敗戦で番記者「攻撃陣のせい」

ドジャースの大谷翔平【写真：ロイター】

■大谷がパドレス戦に「1番・DH」で先発

　米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は24日（日本時間25日）、本拠地パドレス戦に「1番・DH」で出場し、3打数1安打1四球だった。逆転機だった2-4の9回無死一、二塁で、9番ミゲル・ロハス内野手が痛恨のトリプルプレー。ネクストの大谷には打席が回らず、2-4で敗戦となった。米記者たちはバッター陣の拙攻に怒りも示している。

　2勝すれば地区優勝が決まる、大事な首位攻防戦。初戦はドジャースの拙攻が目立った。初回に大谷が右翼線二塁打で出塁し、相手の失策で先制。しかしその後は得点が奪えず。終盤は毎回走者を出しながらもホームが遠かった。

　それでも1-4の9回に反撃。3連打で1点を返し、なおも無死一、二塁のチャンス。次に大谷が控える中、9番ロハスの打球は三塁マチャドの正面をついた。三塁ベースを踏み、二塁に転送。一塁もアウトとなり、まさかのトリプルプレーで試合終了となった。大谷は信じられない様子で唖然。固まったまま、喜ぶライバルたちを見守っていた。

　重要な3連戦の初戦を落とし、ドジャースの番記者たちも嘆きの声を上げた。地元局「ESPNロサンゼルス」のブレイク・ハリス記者はXで「馬鹿げた判断はさておき、今夜攻撃は存在していなかった。最初の8イニングでの得点は、エラーによるもの。唯一の打点はキケのおかげ」などとこの日を振り返り、「ムーキー（ベッツ）とフレディ（フリーマン）は8打数無安打。チームは得点圏で10打数2安打。ただただ全体的に酷い、酷いショーだった」と、中軸に当たりが出なかったことに怒りもにじませた。

　米専門メディア「ドジャース・ネーション」のダグ・マケイン記者も自身のXで「ドジャースは試合を終わらせるトリプルプレーにより、パドレスに敗れた。サンディエゴはハングリーで、LAから地区優勝を奪うことを何よりも望んでいる」と相手の士気の高さに注目。ドジャースについては「この時期はいつも投手陣について話しているが、早期敗退は攻撃陣のせいだ」と指摘していた。（THE ANSWER編集部）