井上尚弥の衝撃KOに海外メディア即称賛「途方もない」 代役キムに指摘も「何が起きるかわかっていたはず」
THE ANSWER / 2025年1月24日 21時13分
■4回KOでキムを粉砕、現役単独最多の世界戦通算24勝
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が24日、東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)と4団体防衛戦に臨み、4回2分25秒KO勝ちした。1か月延期と対戦相手変更が続いた異例の興行。現役単独最多の世界戦通算24勝、歴代2位となる3度目の4団体防衛を果たした。戦績は31歳の井上が29勝(26KO)、32歳のキムは21勝(13KO)3敗2分。決着直後、海外メディアも続々と反応している。
井上は初回、サウスポーの相手に慎重な立ち上がりだったが、2回は狙いすました右ショート、3回はガードの上から右ストレートを炸裂。右ボディーも入れ、鈍い音を立てるたびに客席からどよめきが起きた。白いグラブが返り血に染まる。決着は4回、左フックを効かせてから滅多打ち。最後はワンツーでぶっ倒し、10カウントとなった。
海外メディアも続々と反応した。X上では米専門誌「ザ・リング」でPFPランキング評価委員などを務めるアダム・アブラモビッツ記者が「イノウエの途方もないKO。なんという右だ!」と反応したほか、米専門誌「ザ・リング」のジェイク・ドノバン記者も「キム・イェジュンが4回終盤にダウンし試合終了! ナオヤ・イノウエが凶暴な右で4団体防衛戦を終わらせた。楽しい試合だった」と称賛した。
米専門メディア「ボクシングシーン.com」は速報記事の中で「イノウエと対戦するのは何か月もかけて準備しても大変な挑戦。10日前に知らされたキムは何が起こるか分かっていたはずだ」と指摘していた。
井上と対戦予定だったWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)の左目上裂傷で1か月延期され、1月11日の再負傷で対戦中止になった興行。最初の延期決定後にリザーバーとして前座に準備していたキムが代役を務めた。男子世界戦の日韓対決は11年2か月ぶり、日本開催では19年ぶり。井上は2020年10月から世界戦10連続KO勝利を飾り、自身の日本記録を更新した。(THE ANSWER編集部)
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