ドネア、井上尚弥の右目異変に気づかず 死闘を回想「そうなら違う戦法があった」

THE ANSWER / 2019年11月12日 18時3分

井上尚弥(右)とノニト・ドネア(左)【写真:Getty images】

■ドネアの強烈な左フックで骨折していた井上だが、ドネアは気づかず

 ボクシングのWBA&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥はワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で、WBAスーパー王者のノニト・ドネア(フィリピン)を判定で破り、見事に頂点に立った。試合後には右目の眼窩底を骨折していたことが明らかになったが、ドネアは右目の異変に気付かなかったと振り返っている。

 井上は2回にドネアの強烈な左のフックをテンプルに浴び、自信初めてのカット。流血の死闘の末にWBSSの頂点に立ったが、代償は大きく右目の眼窩底を骨折していた。

 米専門メディア「ボクシングニュース24」ではドネアが井上との死闘を回想しているが、記事によるとドネアは井上のダメージに気づいていなかったと振り返っている。

「彼が切り傷を負うのは初めてだから気が付かなかった、それにそこをただ単に防御しているだけかと思った。気づかなかった理由として、彼の両目がちゃんと見えていたから。もし片目が完全に隠れてしまっていたら、何かがおかしいと気づいていたと思う」

 井上は試合後に「ドネアが二重に見えた」と口にしていたが、対峙していたドネアはリング上では異変に気付いていなかったことになる。

 もし気づいていればプランの変更があったかもしれないという。「プレッシャーをかけまくると思う、なぜならその立場に立ったことがあるから。どれだけその立場がつらいかもよくわかる」と言い、さらには「もしそれに気づいていれば違う戦法を採っていた」と続けている。

■記事では仕留め切れなかったドネアに辛辣「なぜ後退したのか」

 一方で記事では「2ラウンド目でイノウエの目に問題があったのは明らかなことだった。ドネアが右目の眼窩骨と鼻を骨折していることに気づかなかったのは関係ない。自分のケガに気を取られていたのならば、ドネアがイノウエを猛牛のごとく追い詰める事への赤信号となったのであれば理解ができる。彼はイノウエを痛めつけていた、そして彼は以前のアグレッシブさを見せなかった」とドネアのアグレッシブさを欠いた姿勢に疑問符をつけている。

 さらにこう続けている。「もしかしたら、これはドネアの年齢か、目の前に何があるかわからなかったかだろう。再度述べるが、もしドネアのトレーナーがイノウエの肉体が限界だったのを見極められなかったのであれば残念なことだ。ドネアのパワーによってイノウエがボロボロだったのは見て取れた。イノウエは古い車がガタガタ道を走行して壊れてゆくのを彷彿させた」と有利な状況にも関わらず、ドネアが攻め込めなかったことを指摘している。

 特に9回には右ストレートを井上の顔面にクリーンヒットさせぐらつかせた。この試合での最大のチャンスだったが、「ドネアはイノウエを痛めつけた後、後退しその後もプレッシャーをかけなかった。なぜ突然9ラウンドに及ぶプレッシャーをかけてから後退したのか? 彼のみぞ知る、だ」と振り返っている。

 相手の流血というアドバンテージに気付けず、また勝機に決め切れなかったのがドネアの敗因だと、同メディアは指摘していた。(THE ANSWER編集部)

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