骨も肉も内臓も黒い鳥とは? 知ってるようで知らない生物の話

tocana / 2013年12月9日 14時25分

 普通の鶏肉の前に堂々と鎮座する黒い鳥の肉塊。焼き過ぎで炭になったのでなければ、縁日のカラーひよこのように着色されたものでもありません。正真正銘、生来の色のままの鳥なのです。

 この黒い鳥の名前は「烏骨鶏」。その名の通り、骨も烏のように黒く、果ては内臓までも黒く染まっているのです。

 実はこの黒い鳥の正体は、卵などの高級食材としてお馴染みの「うこっけい」。鶏の高級品種として知られているうこっけいですが、その姿は一般的に想像される鶏とは大分、違った形をしています。


■うこっけいが特殊な鳥である理由

 メラニン色素の沈着が原因といわれる真っ黒な姿は勿論のことですが、それ以外にも普通の鶏の足は前向き3本に後ろ向き一本の4本指のところを、うこっけいの指は前向き3本に後ろ向きが2本以上。5本指が多いようですが、中には8本指のもいたそうな。また成鳥になってもひよこのようなふわふわの綿毛のままなのです。

 これらの特徴は鶏に限らず、鳥類全体から見ても特異的で、その姿から中国では霊鳥として扱われ、その不老不死の食材として重用されたという過去もあります。

 実際にその肉は非常に美味で老化防止や疲労回復に効果があるとされるカルノシンを多く含み、普通の鶏の卵より豊富なビタミンやミネラルを含む卵は年間五十個ほどしか産まないのだとか。

 高級食材として身近に感じ、知ってるつもりだった「うこっけい」その正体は、鶏とは全く別といっても過言ではない、身近に潜む未知の生物でした。

 私達が当たり前に口にしているものの中にも、もしかしたら想像もつかないようなとんでもないものが紛れているかもしれませんね。
(石井洋平)

tocana

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