“ゴキブリの生命力“に新たな伝説が刻まれる 消えた恐竜の化石が証拠!?

TOCANA / 2013年12月14日 18時30分

 私たち人間が誕生するよりも遥か昔、恐竜がこの地球の支配者として君臨していた時代がありました。恐竜は世界中に広く分布していたと考えられています。しかし、みなさんは今まで考えたことがありますか? 恐竜の糞のことを。世界中の至るところで、さまざまな種類の恐竜が生息していたのならば、恐竜の化石と同じように、いやそれよりもずっと高頻度で、彼らの糞の化石が出土するはずですね。でも実際にその糞の化石が出土する量は、彼らが「出した」と思われる量よりもかなり少ないのだそうです。そしてそのことは、科学者たちの間で、長らく謎とされてきました。

 そしてその謎に挑んだのが、スロバキア科学アカデミーの研究者たちです。彼らが論文サイト「PLOS ONE」で発表した研究結果によると、膨大な量であったに違いない恐竜の糞の化石が、想定されるほど出土しない理由、それは......「あの」生物が食べていたから、というものです。

 「あの」生物とは、ずばりゴキブリ! スロバキア科学アカデミーの研究者たちは、「放射光X線マイクロトモグラフィー」と呼ばれる技術を用いて、レバノンで発見された1億2,000万年前の琥珀の中に保存されていた、ゴキブリの化石を分析したそうです。そのゴキブリは、ちょうど用を足しているところで死んでいました。尻の先に、化石になった糞が付いていたのです。そして科学者たちは、そのゴキブリの糞の中に、小さな木の粒子を発見します。

 その縁が滑らかになっていることや大きさから、彼らが発見した木の粒子は、事前に外部で分解されていたことが分かりました。そしてスロバキアアカデミーの研究者たちは、ゴキブリが木の粒子を含むものを、噛まずに飲み込んだため、消化し切れなかったのだろうと考えたのです。

 じゃあこのゴキブリたちは、一体何を食べたというのか、その答えは、古代のゴキブリの生態にあったのです。2億5,000万年前から6,500万年前に生息していた当時のゴキブリは、草食恐竜の生息するそばで、彼らと共に暮らしていたということが判明していたのです。そうなると、もうゴキブリが食べていたものとは、恐竜の糞であったと考えるのが最も自然であるというわけです。確かにフンコロガシやハエも恐竜の糞を食べたかもしれませんが、中生代には個体数が多くなかったと彼らは述べています。

 この研究結果、「やはり」といった感じでしょうか。ゴキブリの生命力に脱帽ですね。私たち人間からはめっぽう嫌われる存在になってしまった彼らですが、どうやら恐竜とは良い関係を築いていたようです。
(スポンジ保父)

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