82歳老婆の腹の中に“40歳の石灰化した胎児“が発見される 人体の驚異「石児・石胎」とは?

tocana / 2013年12月17日 15時30分

 「人間ってすごい」そんなことをしみじみと感じてしまうニュースがまたひとつ舞い込んできました。12月12日、米ニュースサイト「The Huffington Post」など、多く報道機関が報じた内容によりますと、このほど南米コロンビア住む82歳の女性の体内に、40年間にわたり"石の赤ちゃん"が居続けていることが判明したそうです。

 胃腸炎のような腹痛のため病院に行ったその女性ですが、診察を受けレントゲン撮影をしたところ、なんとそこには胎児のような姿が写っていました。その後、首都ボゴタにある病院で詳しい診察を受けると、彼女の体内に約45センチほどの石灰化した胎児がいることが確認されました。彼女は既に高齢で危険性も伴いますが、近いうちに病院で除去手術を受ける予定です。

 一体彼女の体内では何が起こっていたのでしょうか?

■半世紀以上石児がいた女性も 人体の不思議

 通常、子宮外妊娠をした場合は胎児が発育することができず、母体にダメージを与えるようになるので外科的に摘出します。また、状況によっては措置をせずとも胎児が母体に吸収されることもあるようです。しかし、まれにそのまま発育するケースも有るようで、妊娠14週目以降に胎児が亡くなった場合は母体へ吸収されずに残ります。その際、体内に残った胎児は身体から異物とみなされ、感染症などの危険性から身体が自己防衛機能を発揮し、その胎児の周りを石灰化し、覆ってしまうのです。石灰に覆われた胎児はミイラ化しながらも、そのまま母親の体内にとどまり続けることとなります。

 今回のケースでは、彼女が40年以上前に妊娠したその胎児が、子宮外妊娠であったものの32週目まで発育した後に亡くなったようで、石灰化してそのまま体内に残ってしまったようです。

 このような現象は「石児」または「石胎」と呼ばれ、非常に珍しく、症例としてはここ400年ほどの間に約300例確認されています。紀元前からそのような症例があった記録もあり、2009年には中国で1948年から半世紀以上石児を身ごもっている92歳の女性が報告されました。

 いくつか種類のある子宮外妊娠の中でも、今回のような胎児が発育する可能性のある腹腔妊娠は11000件に1件の割合で起き、更にその中の1.5~1.8%の確率で石児が発生するようです。また、石児が体内にありながらも通常の妊娠をすることは可能で、そのような事例も複数確認されています。

 実は身体に石児が居ることを知らずに生活している人はまだまだいるかもしれないですね。しかしながら、生まれてくることができなかった胎児が母体に吸収されたり石化したりと、人体の神秘は奥が深いです。

 ちなみに、この石児の姿が気になる方は、英語で「Lithopedion」と入力してみるといいです。けれども、閲覧はくれぐれも自己責任で!
(杉田彬)

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