20歳の青年が50万個以上のレゴ・ブロックで本物の自動車を製作! エンジンもレゴ!

tocana / 2013年12月21日 19時30分

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 デンマーク発のおもちゃ、レゴ・ブロック。今や子ども用という枠を飛び越え、世界中のギークたちに愛されている。最近は、レゴでインテリアを作ったり、高度な造形作品を生み出す人々も存在するが、なんと本物の自動車を製作したという人物が登場し、ネット上の話題をさらっているのだ。

 レゴから本物の自動車を製作してしまったのは、ルーマニア生まれのRaul Oaida氏(20)だ。彼は18歳でレゴの自動車作りに取り組み始め、友人でオーストラリア人企業家のSteve Sammartino氏の協力を得ながら、20ヵ月をかけてこの自動車を作り上げた。完成までには、全部で500,000個のレゴ・ブロックと、75,000ポンド(約1,280万円)の資金が必要だったそうだ。恐らく、「レゴのような小さなブロックから、信じられないものを作りたい」という想いが込められているためだろう、彼の計画には「Super Awesome Micro Project」という名前がつけられている。

 驚くべきことに、彼が作ったこのレゴの自動車は、エンジンまでもがレゴでできている。256のピストンを持つ環状エンジンで、空気を圧縮して動力源とするために二酸化炭素の排出量はゼロ。時速12~20マイル(時速20~30キロメートル)で走行することができ、レゴ・ブロック以外の部品を用いたのは、ホイールとベアリング、そして計器類などのみという徹底ぶりだ。エンジンや車体も含めて、すべてを自身の手で組み立てたそうだ。

 独学で工学を修めた天才肌のエンジニアである彼は、もともと「宇宙」と「ロケット」に興味を抱いていたようだが、今回のプロジェクトについて、「レゴについてのビデオを見ているときに構想しました。宇宙船には長い歴史がありますが、レゴの自動車には、まだ誰も挑戦したことがないでしょうから」と語っている。

 完成までには、「レゴの自動車の作り方など誰も教えてくれませんから、分からないことばかりでした」「これほどの数のレゴ・ブロックを組み立てると、予想しなかったことが多々起こります。何度も試作を繰り返しました」「長い時間を費やし、悪夢のように感じたこともあります。何を作っても最初は上手くいかなかったのです」と、数々の苦難があったようで、決して一筋縄ではいかなかったようだ。

 また当初は、12,000ポンド(約205万円)だった見積もりも、最終的には75,000ポンドまで跳ね上がってしまったが、ツイッターなどで投資を呼びかけた結果、多くの人が協力し、危うく資金難に陥る事態は避けられたのだという。

 さて、肝心の自動車としての信頼性であるが、作成者自らが「運転するのはちょっと怖いですね」と語っている。何でも、荒れた道路などを走ると、レゴが崩れてくることもあり、それを直すだけでも2、3週間はかかってしまうのだという。それはさておき、20歳の若さでこれだけのものを一から作り上げてしまう技術力には感服だ。彼は次に一体どんなプロジェクトに挑戦してくれるのだろう。期待して待とう。
(文=スポンジ保父)

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