シアトルに愛される日本製品! 日立造船が作った世界最大のトンネル掘削機「バーサ」とは?

tocana / 2014年1月9日 13時45分

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 アメリカ・ワシントン州シアトルのダウンタウンで、昨年7月末より「州道99号線」のトンネル建設工事が始まりました。「州道99号線」は、すでに建設から60年以上経つ高架道路であるうえに、2001年には同地で地震が発生。さらに老朽化が進行してしまったことをきっかけに、今回の工事が行われる運びとなったそうです。


■世界最大の日本製掘進機、シアトル上陸!

 この工事を進めるにあたり、世界最大の泥土圧シールド掘進機「Bertha(バーサ)」が製造され、話題になったことはご存じでしょうか? 長さ300フィート(およそ91メートル)、高さは5階建てのビルほど(口径17.45メートル)もあるのだそうです。さらに驚くのは大きさだけではなく、このバーサが日本製(日立造船株式会社製)だということです。同社は、過去にも東京湾アクアライン建築の際や海外からの受注を含め、これまでに20機以上もの大型掘進機を納入してきた実績があります。そして今回、これまでの実績・技術力を買われ、距離にして約2,800メートル、およそ16カ月間にわたり、市街地の建物の下を掘削するという超巨大プロジェクトに携わることになりました。

 まず、組み立てから動作確認までを日本で行い、その後、輸送するため41のパーツに解体され、昨年3月中旬から2週間かけて船でシアトルまで運ばれました。ちなみに「Bertha(バーサ)」という名称は公募で地元の小学生が命名したそうです。


■愛され女子だった、バーサ

 工事開始から問題なく作業を進める忠実な掘進機バーサ。その様子は日本を旅立つ前、2012年12月から始めたTwitterで見ることができます。バーサ(♀)のプロフィールは「私は世界最大のトンネル掘進機、バーサよ。シアトルでトンネル掘ってます」とあり、どうやら大柄な自分に誇りを持っているよう。

 地元の人々にも愛されているようで、地元で行われたイベントの様子やハロウィンでバーサに仮装した現地の子どもの写真などもあり、「機械」という枠を超えた交流が生まれているようです。
 

■現地の声

 先日、シアトル近郊に住む知人数人とテレビ電話をしていた際に、やはりこの「バーサ」の話題になり、皆よく知っていましたが、残念ながらバーサが日本製だということは知らない人が多い模様。会話中に何度も「メイド・イン・ジャパン! アセンブルド・イン・アメリカ!(日本製で、再度組み立てたのがアメリカよ!)」と連呼しておいたのは言うまでもありません。

 こんなに健気な「女子掘進機」を呼び捨てにするのも失礼な気がしてまいりました(もう個人的に萌え対象です!)ので、愛情こめて「バーサたん」と呼ばせていただくことにいたします。ぜひみなさんも一緒に「バーサたん頑張って!!」と叫びませんか!? ついでにどなたか「艦これ」みたいなバーサたんの擬人化キャラを作っていただけると応援にも熱が入るかと。いかがでしょうか。
(カトウコト)

tocana

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