完全なるシースルーボディー!! 漁師が釣り上げた謎の生物、「サルパ」とは!?

tocana / 2014年1月23日 18時0分

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 その透け透け具合は、もはやこれが地球外生命体だといわれても納得してしまいそうなほどだ。今月21日、英「Daily Mail」が伝えたところによると、ニュージーランドの海で完全にシースルーの、不思議な生物が釣り上げられたとして話題になっている。

 漁師であるステュアート・フレーザーさんは、ニュージーランド北部、カリカリ半島から北へ70kmほどの海上で、息子たちとともに漁に勤しんでいた。とある瞬間、彼は海面近くを泳ぐ奇妙な生物を発見する。「見かけたときは、どうしようか迷ったのですが、結局好奇心の方が勝り、たぐり寄せて確かめることにしました」とはフレーザーさん談。

 手にとって見ると、この生物の表面にはウロコ状の模様があり、意外にもしっかりした感触だったという。見た目はゼリーのようで、内部にオレンジ色の小さな塊がある以外、本当に何も入っていなかったそうだ。漁から帰ったフレーザーさんは仲間たちに写真を見せるが、誰もこの生物の正体を知らず、みな困惑するばかりだったという。

 「しかし、これまで見たことがないような『何か』であることは確かだった」ため、情報を聞きつけたDaily Mailが調査に乗り出した結果、この生物の正体と、謎の多い生態が報じられることとなったのだ。

 英国・国立海洋水族館の主席研究員であるデボラ・クラックネル氏がDaily Mailに対して語ったところによると、これは「サルパ」と呼ばれる海洋生物なのだという。「サルパ」は、樽のような形をして、ゼラチン状の体をポンプのように収縮させて泳ぎ、体内にあるフィルターに引っかかったプランクトンを食べているらしい。個体で生息したり、鎖のように連なって生息したりと、その世代ごとに異なる生き方をする珍しい種で、まだ明らかになっていないことが多いようだ。なお現在のところ、この透明な体は、捕食者から身を守るためのカモフラージュだと考えられている。

 まだまだ私たちの知らない謎に満ちた海洋生物の世界。今回の「サルパ」は残念ながら新発見ではなかったようだが、今後も、私たちの想像が及びもしなかった事実が、少しずつ明らかになってゆくだろう。
(モンペ・アザブジュバーン)

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