人も殺せるほどの大音響サウンドシステムがあった! 欧州宇宙機関特製!!
TOCANA / 2014年2月6日 13時30分

凝りはじめたらとめどないオーディオの世界。時間も場所もお金もかかる、なかなか大変な趣味です。しかし、もしあなたが「究極の高音質」ではなく、「究極の大音量」を追及したとすると、人間を傷つけかねない、こんなサウンドシステムが出来上がってしまうのかもしれません。
この画像は、欧州宇宙機関(ESA)が所有する、ヨーロッパ最大のサウンドシステムのホーン部分を写したものです。オランダにある欧州宇宙工学センター内の一室に設置されたもので、Large European Acoustic Facility(LEAF)という名称で呼ばれています。LEAFが設置されている部屋は、幅11m×奥行き9m、高さ16.4mという大きさで、一壁面に、この巨大なホーンが4つ並んでいるそうです。
しかし驚くべきは、LEAFが発することのできる音量で、なんと最大出力は154デシベル以上となっています。ESAによると、これだけの音量にさらされると、あらゆる人は命を落とすことになるといいます。通常、人間の鼓膜は150デシベルほどで破け、肺は約200デシベルで破裂するとされているため、命に関わるような事態を引き起こすほどの大音量であることは間違いありません。では、このように危険な施設が、一体何のために生み出されたというのでしょう?
実はこのLEAFとは、宇宙船の部品が、打ち上げの際の大音響に耐え得るものであるかを試験するための施設なのです。ESAの技術者たちは、154デシベルを上回る究極の大音量を、ホーン部分に窒素ガスを送り込むことで作り上げるそうです。また、4つのホーン部分の組み合わせにより、さまざまな周波数の音響を発することができるといいます。
安全のために、LEAFが設置された部屋の壁は、鉄で補強された厚さ50cmのコンクリートでできており、内側は、音を反響させ外に漏れないようにするため、エポキシ樹脂で覆われています。また、すべてのドアが閉められていないと作動しないよう設計されています。
一体このLEAFの最大出力にさらされると、人体にはどのような変化が起きてしまうのでしょうか。欧州宇宙機関特製の、人を殺せるほどの大音量サウンドシステムの話でした。
(スポンジ保父)
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