異才の写真家・PHOTOGRAPHER HAL ー 写真展「雜乱」が“マジ、濡れる“

tocana / 2014年2月11日 6時0分

写真

 まずは何も言わず、このイメージを見てほしい。

【画像は、コチラ→http://tocana.jp/2014/02/post_3631.html】

 ギター、アコーディオン、ウクレレなどの楽器を中心に、ケータイやサイフ、バック、ぬいぐるみ、風船、そのほかワケのわからない小物等々、ショッキングピンクを基調に無数のグッズが渾然と配置され、その中に男と女が1人ずつ。2人の関係は恋人同士だ。一言で言ってカオスである。

 そして、それらの素材をぴっちりとパッケージしているのは、深夜のテレビ通販でおなじみ「布団圧縮袋」。

 この作品は、フォトグラーファーハル(PHOTOGRAPHER HAL)の手によるものだ。異才の写真家、フォトグラファーハルは、夜の歓楽街に集うカップル達を撮った「PINKY & KILLER」(私家版、2004年)で写真家としてのキャリアを歩み始め、「PINKY & KILLER DX」(2007年)、バスタブにカップルを詰め込みジャムを垂らした「Couple Jam」(2009年)、そして、布団圧縮袋の中で硬く抱き合うカップルを撮影した「Flesh Love」(2011年)と、一風変わった作品をこれまで発表してきた。

 そして、処女作から10年を経たこの2月に発表した最新作、「雜乱」(ZATSURAN)では、「Flesh Love」の世界をさらに拡張、強化し、カップルそのもののみならず、彼ら彼女らが愛して止まない身近なグッズ、日常使いのアイテムを加えて布団圧縮袋でワンパッケージにした作品を公開した。それが、「雜乱」だ。


■パーソナリティーや美を凝縮した、愛のブラックホール【雜乱】

 もとはカーエンジニアを目指したものの、ひょんなことから大学の工学部を卒業した後にフォトグラファーへの道を歩み始めてしまった彼が一貫して挑んできたテーマは極めてシンプル、「男と女の愛」だ。このことは、「PINKY & KILLER」から「Flesh Love」までの作品群を時系列的に追いかけることで露になる。2人の密着度はどんどん高まり、布団圧縮袋の中の、もう身動きはおろか息をすることすらできない(というか、呼吸はホント無理)な境地まで到達した。それに伴い、愛する2人を取り巻く世界は純度を増し、そしてそれは2人のキャラクターを表象する "愛するグッズたち" をも取り込んで、「雜乱」な世界観へと結実したワケである。

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