「地球を無料のWiFi網で覆い尽くす」!! 世界に革命を起こす「アウターネット」構想とは!?

TOCANA / 2014年2月22日 14時0分

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 WiFi環境を求めてカフェやファミレスをうろ付くようなことも、数年後には不要になっているかもしれない。私たちのネットワーク接続環境を劇的に変化させる、夢のような構想が発表された。

 「人工衛星によって地球をWiFi網で覆い尽くしてしまおう」という壮大な計画を立ち上げたのは、ニューヨークに拠点を持つ「Media Development Investment Fund(MDIF)」(http://www.mdif.org/)という非営利法人だ。

 「アウターネット」構想(http://www.outernet.is/)と呼ばれるこのプロジェクトは、地球上のあらゆる場所に、無制限のネットワーク接続環境を提供することを目指している。中国や北朝鮮のように、現在インターネットへの接続に対する制限や検閲がかけられている国も含め、世界中の人々に、無料で自由なネットワークインフラがもたらされることとなるのだ。

 このプロジェクトの詳細とは、次のようなものだ。まず、数百機におよぶCubeSat(キューブサット)という低コストの小型人工衛星を、地球低軌道上に打ち上げる。そして、衛星デジタル放送と同様の技術を用いて、広域電波によるデータ通信網を地球全土に張り巡らせる。「アウターネット」におけるデータの受け渡しには、主に「UDP」というプロトコルが使用されることになるという。

 「現在、無線通信が可能な端末は世界中に普及しているにもかかわらず、政府によるネットワークインフラの未整備や規制によって、インターネット上にある知の恩恵にあずかることができるのは、世界人口の60%に限られている」とMDIFは指摘し、そのような現状を解決するためにこのプロジェクトが構想されるに至ったと説明する。

 また、海外掲示板サイト「Reddit」上でユーザーから寄せられた質問に対し、「アウターネット」プロジェクトを率いるサイード・カリム氏は、「私たちが計画していることは、他の小型衛星事業や実験によって全て証明されています。技術的に不可能な話は何ひとつとしてありません」と答えている。しかし「プロジェクトが実行に移される前に潰してしまおうという、電話会社からの圧力もあるのは確か」とした上で、「私たちは戦い、勝利します」と意気込む。

 現在MDIFは、最初の衛星打ち上げを来年6月に実現させるべく、数千万ドル規模の寄付を募っている。すでにウィキメディア財団やオープンストリートマップ財団の支援も取り付けたようだ。そして全てが整ったのち、「アウターネット」の技術的な試験を国際宇宙ステーションにおいて実施することをNASAに申請するという。

 情報通信ネットワークを、まさに空気のように身近な存在へと変化させるこの「アウターネット」構想。実現した暁には世界の政治経済や文化、そして人々の生活にとって革命的な出来事となることは間違いない。今後の展開が非常に楽しみな、夢の広がるプロジェクトだ。頑張ってほしいと思うのは筆者だけではないだろう。

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