「アバター」の世界が現実に!? 自らの意思で他者の身体を操縦できることが判明!!

tocana / 2014年3月4日 19時30分

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 映画「アバター」の世界が、現実となる日も近いかもしれない。先月18日、オンライン・ジャーナルの「Nature Communications」上で公開された最新の研究報告によると、2匹のサルを用いた実験において、一方がもう一方の身体を、意思によって自由にコントロールできる事実が確認されたというのだ。これは一体どのような仕組みなのだろう。またその技術が私たちに何をもたらすというのか。詳細をお伝えしよう。

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■2匹の脳と脊髄を結合

 今回の報告を行ったのは、米国ボストンにあるマサチューセッツ総合病院の脳神経外科医、ジッブ・ウィリアムズ氏だ。彼のチームは実験用に2匹のアカゲザルを用意する。そして一方には脳に電極ワイヤーを差し込み、もう一方には脊髄に電極ワイヤーを差し込んだ。その上で両者の体から伸びるワイヤーを、中継装置を経由させて結合することにより、一方の脳から発せられる信号が、もう一方の運動神経へと直接伝わる仕組みを作り上げたのだった。


■アバターに触発されて......

 ウィリアムズ氏は、科学サイト「LiveScience」の取材に対し、この研究が映画「アバター」に触発されたものであると明かしている。2009年に公開されたこのSF映画では、下半身不随の主人公が自身の脳をコンピュータに接続することによって、「アバター」と呼ばれるもうひとつの生体を、まるで乗り移ったかのように自在にコントロールできる仕組みが構想されていた。そして今回ウィリアムズ氏が行った実験は、この「アバター」の世界を体現したかのような結果を示すのだった。


■実験の詳細

 まず彼のチームは、脳に電極ワイヤーが差し込まれた「操る側のサル」に、"スクリーンに映しだされたカーソルを標的まで移動させると報酬がもらえる"と教え込む。そして、脊髄に電極ワイヤーが差し込まれた「操られる側のサル(アバター)」に、カーソルを操作できるジョイスティックを握らせたところで実験開始。すると「操る側のサル」は、「操られる側のサル(アバター)」の手を使って見事にジョイスティックを操作し、カーソルを移動させることに成功したという。ではウィリアムズ氏は、今回の実験結果を今後どのように応用するつもりなのだろうか。


■これからどう使われるの?

 「この研究がさらに進展すれば、手足の麻痺など脊髄の損傷に起因する症状で苦しんでいる患者が、脳からの信号を直接神経や筋肉に伝えることによって、自らの体を再び自由に動かすことができるようになる」と語るウィリアムズ氏。決して他人の体をコントロールしようと画策するものではないと強調している。

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