相乗りサービス「Lyft」 急成長に戦々恐々のタクシー業界! 新たなビジネスモデル確立か?=米

tocana / 2014年3月5日 12時0分

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 世界有数の大都市の中でもとりわけ車社会として有名なアメリカ・ロサンゼルス。広大な土地を持つが、それに比べて公共の交通機関があまり発達していないため、普段の生活において自動車が担う役割は大きい。

 そんな街で、最近注目を集めているのが「Lyft(リフト)」というスマホ・アプリだ。サンフランシスコで2012年にスタートし、ロサンゼルスにも去年の夏ごろから導入されている。日本でも急成長しているタクシー手配のアプリに近いが、「相乗り(Ridesharing)」という新たな発想で送迎サービスを提供する。

 利用はいたって簡単。アプリをインストールし、フェイスブックを通じて登録を行い、連絡に必要な電話番号と支払いの為のクレジット・カードの情報をインプットするだけ。アプリ起動後、近い位置にいる「Lyft」の車を探して連絡を取ると迎えにきてくれる。支払う金額も普通のイエローキャブのタクシーより割安なので、利用者が増える週末の夜となると空車がなかなか見つからないほどの人気だ。

「Lyft」が、ほかの輸送サービスと大きく異なる点は、運転手がプロのタクシードライバーではなく、アプリに登録した一般人であり、送迎の車も彼ら個人で所有するマイカーであること。しかし誰でも「Lyft」のドライバーになれるのではなく、年齢制限や事故、犯罪歴などの厳しい調査の後に直接面談や車の整備具合のチェックを受け、そしてトレーニングを終えて初めて許可を得ることができる。

 ドライバーはリフトの雇用者ではなく、サービスを活用する個人事業者として扱われるが、事故が起こった場合には「Lyft」側の自動車保険が適用されるなどケアも補償されている。

 またアプリの特性を生かし、ドライバーと乗車者の双方でお互いを評価するため、サービスやマナーが自然と向上する。実際従来のタクシーより良い印象を持つ利用者が多い。ソーシャル・ネットワークで繋がり、タクシーとヒッチハイクを足して2で割ったシステムのため、タクシーとは違い会話を楽しみながら移動できるところがポイント。リフトから提供され、車に付けられる巨大なピンクの口髭もトレードマークとしてかわいらしい。


■軋轢、法律...問題点を抱える「Lyft」

 しかし、現在そのビジネスモデルが問題視され始めている。タクシー会社との軋轢が生じ、既存のタクシー団体によるネガキャンが行われているのだ。また法的にも市によっては「Lyft」であると確認された場合、運転手に交通違反と罰金が課せられ、車両は押収されてしまうこともある。市側の見解としては、「Lyft」から各ドライバーの自動車保険や情報が提出されてないだけでなく、コンセプトの「相乗り」とは異なり「輸送」を行っていると見なしているからだ。

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