本物のベートーベンも耳が聞こえていた!? 佐村河内守氏と奇妙なシンクロ

tocana / 2014年3月8日 23時30分

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 7日に謝罪会見を開いた佐村河内守氏。全聾の作曲家として、数々の名曲を世に送り出し注目を浴びていたが、ゴーストライターを18年間担当していた新垣隆氏が告発したことで波紋を呼んだ。

 両耳が聴こえない偉大なる作曲家として有名なベートベンになぞられて「現代のベートーベン」と評された佐村河内守氏...。しかし、あのベートーベンも、実は耳が聞こえていたという話があるのだ。


■ベートーベンの生涯

 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーベンは1770年12月にドイツの小さな田舎町、ボンで生まれた。祖父、父も宮廷歌手で、音楽家の家系であった。アルコール依存症だった父は、当時、神童で評判だったモーツアルトのように、息子を有名にして宮廷で演奏させて一儲けさせようと考え、ベートーベンが幼い頃から虐待ともいえるほどのスパルタ教育を行ったという。やがて、10代で音楽家としての才能を現し、社交界や演奏会で大活。飲んだくれの父に変わって家計を支えるようになる。

 だが、28歳の時、不幸な出来事が起こる。耳に変調が起きていることに気がついたのだ。耳の状態は日に日に悪化し、30歳の頃にはほとんど聞こえなくなっていたという......。
 

■ベートーベンの難聴の原因

 ベートーベンの耳が聞こえなくなった原因として、1つは幼少期の頃、父から音楽のスパルタ教育を受けた時、激しく殴打されたものという説がある。だが、発症したのが20代後半になってからなので、根拠としては薄いだろう。2つ目は、15世紀頃のヨーロッパで猛威を振るった"梅毒"ではないかという説。潜伏期間とベートーベンが発症した時期の計算が合うことから、母子感染による先天性梅毒、あるいは、売春宿に通って感染した「神経梅毒」の可能性が考えられる。さらに、神経梅毒の症状の1つに、聴覚障害が挙げられる。そのほか、精神錯乱や頭痛を起こし、激昂しやすいと言われたベートーベンの性格の要因も、神経梅毒が影響しているとも考えられている。

 そして、3つ目の有力な説が「鉛中毒」によるもの。当時のヨーロッパでは酢酸鉛が甘味料として食品に使用されていたのだ。特に、ワインが好きだったベートーベンはワインに含まれる大量の鉛を摂取していたと推測される。鉛中毒は難聴を引き起こし神経系に害があるという。ベートーベンが悩んでいた腹痛や下痢の原因にも繋がるのだった。

■ベートーベンが患った「耳硬化症」とは?

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