アイドルグループはソロになると魅力がダウンする!? 米「チアリーダー効果」実験とは?

tocana / 2014年3月10日 17時30分

写真

 写真は「真実を写す」と書くが、常にそうとは限らない。フェイスブックやツイッターの写真と、実際に会った本人が良くも悪くも別人のようだったという経験はよくあるだろう。「SCIENTIFIC AMERICAN」の記事によると、人間の脳は人の顔について、面白い錯誤をするらしい。


■チアリーダー効果とは?

 カリフォルニア大学サンディエゴ校のドリュー・ウォーカー氏とエドワード・ヴァル氏の「写真における人々の魅力点数」研究によると、人が最も良く見えるのは個人写真ではなく、グループ写真だという。これは知覚の錯覚によって起きる現象で、「チアリーダー効果」として知られている。そしてこの現象はもちろん、チアリーダーの女性たちだけに起きるのではなく、男性だけ、もしくは男女混合のグループにも当てはまることがこの実験によって判明した。


■実験

 両氏の「写真における人々の魅力点数」に関する研究はこう行われた。個人で撮影された写真とグループで撮影された写真の両方を被験者に見せ、それぞれの人々の「魅力点数」を付けてもらうというものである。いずれの場合も、被験者は同一人物が独りで写っている写真よりも、グループで写っている方により高い点数を付けた。


■人はグループを好むから?

 この現象が起こる理由を、こう推測する人がいるかもしれない。「人はグループでいる時、より美しく自然な表情をするからだ」とか、「人間は協調性のある生き物だから、グループの時により生き生きとする」などなど。しかし答えは「ノー」である。この現象はそのように心温まる理由によって起きるのではない。


■人間の知覚と認識

 まず、この脳の錯覚の秘密を解くのに関連した人間の知覚と認識過程に、「エビングハウスの錯覚」と「ムーン・イリュージョン」の2つがある。「エビングハウスの錯覚」とは中型の円形は、小型の円形に囲まれるとより大きく見え、大型の円形に囲まれるとより小さく見えるというものである。「ムーン・イリュージョン」とは月は空にある時よりも、水平線にある時により大きく見える現象である。これら2つの錯覚は「チアリーダー効果」に似た脳の動きと考えられる。

 そして「チアリーダー効果」を説明するのに最も適したものに、脳の「標準化作用」がある。これは、例えばコンピューターの画面上で人々の顔写真を重ね合わせ、どんどん標準化した顔を作っていく。こうして顔を「標準化」する事により、1人1人の顔のアンバランスな部分がぼやけてくる。その結果、より多くの顔を重ねていけばいくほど、より魅力的な顔が出来上がるのだ。人は標準化された顔を最も美しく感じる脳の仕組みを持つと言う。

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