外国人が撮影したニッポンのヤクザ・ドヤ街!! 違法すれすれ、マグナムの圧巻キャンディットフォト

tocana / 2014年3月14日 15時0分

写真

 キャンディットフォトという言葉をご存知であろうか? 自然な表情を捉えるために、街中の人々を承諾なく撮影することである。混同しがちであるが、軽犯罪法や迷惑防止条例の定める法解釈では、俗にいう「盗撮」とは異なる。とはいえ、街中でいきなり知らない人に写真を撮られていい気がするものではない。しかし、世界的に権威ある写真家集団であるマグナムには、とんでもない撮影手法で人々を撮影する写真家がいるのだ。今回は、彼の作品の中でも、ヤクザやドヤ街といった我がニッポンのダークシーンを撮影したシリーズを紹介しよう。

【画像はコチラ→http://tocana.jp/2014/03/post_3803.html】

■もともと近距離で撮影する方だったが、年を取るにつれてどんどん近くなってきた

 彼の名前は、ブルース・ギルデン。1946年にアメリカのブルックリンに生まれ、もうすぐ70になるが、マグナムの一員として精力的に活動を続けている。右手にカメラ、左手でケーブルでカメラに繋いだフラッシュを持ち、街行く人々を真っ正面からいきなりフラッシュを使って撮影するという、まさに写真の居合い抜きのような彼ならではの撮影スタイル。ただでさえ大男のギルテン、この手法でニューヨークのギャングも撮影するというから驚きだ。護身用にジャケットにはナイフを忍ばせているという。論より証拠、ニューヨークで実際に撮影している風景があるのでご覧頂きたい。

 いきなり真っ正面からフラッシュを浴びせられて驚くご夫人から、ギルデンの撮影に気づきニコリと笑う老紳士。そこへ「笑うんじゃない、そのまま歩け歩け!」と容赦のないギルデン。不審者扱いで警察沙汰になったり、撮影されて口論になるなど、彼の撮影手法については賛否両論であるが、一方で世界のアートシーンにおいて高く評価されているのも事実である。自身は、「もともと近距離で撮影する方だったが、年を取るにつれてどんどん近くなってきた」と語っている。使用カメラは21ミリのついたライカがメインだ。

■日本のダークシーンをフラッシュアップ

 ギルデンは度々日本を訪れ撮影しているのだが、2000年に出版された写真集「GO」では、日本のダークシーンが同じ撮影スタイルで撮られている。見ているこっちがヒヤヒヤしてしまうくらいのもの凄い緊迫感である。ちなみに、このタイトルは、モノクロ写真であることから、白黒の石をつかう囲碁にかけてつけられたそうだ。写真は、マグナム公式サイトより。

 いかがでしょうか。凄まじい迫力である。肖像権についてどうなのかと疑問に思う方もいるだろうが、ギルデン自身は「私は(撮ることを)許されている。相手が私の視界に入ったら瞬間、撮影許可はおりているのだ」と持論を述べている。ちなみに筆者は、この撮影スタンスがどれほど凄いものなのかと、ドヤ街として知られる横浜の寿町で同じように至近距離からフラッシュで撮影してみたが、すぐに鉄拳制裁を受けた。これはギルデンの長年の経験のなせるわざであるから決して真似をなさらぬようお願いしたい。
(アナザー茂)

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