鼻からツノ!? 医者から「ピノキオ」と呼ばれた老婆、 メラノーマの恐怖とは?

tocana / 2014年3月27日 19時30分

 入院中にも関わらず医師に全く気付いてもらえない場合、患者は一体どうしたらよいというのでしょう。鼻の頭にできた腫瘍が肥大化し、治療を受けるどころか病院のスタッフたちに「ピノキオ」のようだと馬鹿にされていたお婆ちゃんの話題が、今月24日の英紙「The Daily Mail」上で報じられています。

【画像はこちらから→http://tocana.jp/2014/03/post_3854.html】

 2011年7月、英国ケント州に住むゴルダ・ハンフリーお婆ちゃん(79)は、自宅の庭での転倒により骨折してしまいました。膝と大腿骨の手術のために、15週間もの入院を余儀なくされたお婆ちゃんですが、体に別の異変が現れ始めたのは、ちょうど入院期間の中頃でした。鼻の頭にかさぶたのようなものができ始めたのです。

 当初かさぶたのような「できもの」は、現れては剥がれ落ちることを繰り返していましたが、医師たちは骨折の治療のために処方されている薬の副作用であるとして、まったく取り合わなかったといいます。ハンフリーお婆ちゃんは、「治療の副作用だと言われたので気にもしていませんでした。普通は医者に言われたことを信じますからね。でも間違っていたんですよ」と振り返ります。

 しかしその後9月に入り、ハンフリーお婆ちゃんの鼻の頭にできた「できもの」は、剥がれることなくどんどん大きくなり始めます。それでも医師たちは状態を深刻に受け止めず、あろうことか彼女を「ピノキオ」というあだ名で呼ぶようになったそうです。娘のゴルダ・ヘルムズリーさん(54)は、「お母さんは嫌がっていましたが、それを直接口に出したりはしませんでした。不要なトラブルを好まない人なんです」と語っています。

 やがて、ハンフリーお婆ちゃんの鼻の痛みはひどくなり、「できもの」はまるでツノのように肥大化してしまいました。そのような中、偶然にも臨時の医師による診察時、「もっと深刻なものかもしれない」ことが告げられます。お婆ちゃんは別の病院を受診することを勧められ、そこでの生体組織検査の結果、ようやく「悪性黒色腫(皮膚がんの一種)」を罹患していることが判明したのです。鼻の頭に異変が現れてから、実に5カ月が経過していました。

 その後ハンフリーお婆ちゃんは、新たな病院で2回の腫瘍除去手術を受けなければなりませんでした。それらの結果、お婆ちゃんの鼻の大部分と上唇の一部は失われてしまいます。鼻の再建は不可能とされ、代わりに手術跡を隠すための補綴(ほてつ)器具が与えられましたが、お婆ちゃんは気に入らずあまり使っていないようです。

 ハンフリーお婆ちゃんと家族は、当然ながら最初の病院が取った対応に憤慨しており、現在訴訟を起こすことも検討しているといいます。命が救われたことには感謝していますよ。ただ私の顔は台無しにされてしまいました」「顔の真ん中には大きな穴が残されて、まるで撃たれてしまったみたい」「腫瘍を見抜く機会があったはず。もしももっと早く検査してもらえれば、まだ花の匂いも嗅げたでしょうに」と語るお婆ちゃん。その上「ピノキオ」と呼ばれてバカにされていたのですから、お婆ちゃんの怒りはもっともだといえるでしょう。

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