日本の未来!? 米国の凶悪【ベビーシッター事件】から学ぶべきこと

tocana / 2014年3月29日 8時0分

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――米・法律事務所に勤務し、アメリカと深い関わりを持つ謎の日本人「A•C」が、日本とアメリカの生活や取り巻く環境などの相違点を独自の切り口でお伝えする!

 先日横浜市内で発生した、インターネットで知り合ったベビーシッターに預けた幼児が、遺体になり見つかった事件――日本では大々的に報じられている。アメリカは日本よりも出生率が高く、当然ながら日本よりベビーシッターの需要も供給も高い。アメリカではベビーシッター、チャイルドケア、またはインターネット上での出会いに潜む凶悪犯罪や問題などは、どのように報じられ受け止められているのだろうか。

 2012年10月、ニューヨーク市内でも1、2を争う高級住宅地のアッパー・ウェスト・サイドのマンションの一室で、ベビーシッターが世話していた二人の子供を刺殺した。ベビーシッターの名前は、ジョージーことジョセリン・オルテガ。彼女はその後、浴室で自らを刺し、自殺を図っている。だが、ジョージーは一命を取り留め、殺人罪に問われ逮捕された。当初、彼女の弁護士は責任能力がないとして無罪を主張していた。だが、昨年責任能力があると判断され、裁判が行われている。有罪と確定すれば、終身刑を言い渡される可能性もあるだろう。

 この事件はメディアでも大きく報道された。なぜならば、殺された子供たちの父親は、大手ネットワーク•テレビ会社のNBC傘下であるCNBCの重役だったのだ。資産家が住むことで知られ、ニューヨークの美術館が立ち並ぶマンション一角で犯罪が発生し、被害者はかわいい盛りの2人の子供たち。まさに、絵に描いたような上流階級家庭に起こった悲劇だった。

■アメリカを悩ませる貧困層のたちの就職先

 この事件には、アメリカのベビーシッター事情も垣間見える。アメリカでは貧困層と移民の働き口は非常に狭く、長年の問題となっている。彼らは貧しく、学業に専念することもできないため、高校すらまともに卒業できない人々も多い。家族を養うべく移民に特化した就職口につくが、そこは福利厚生や特別手当もない。つまり、その働き口というのが、特に移民の女性にとっては、ベビーシッターやメイドなのである。実際、この事件のあったアッパー・ウェスト・サイドやイーストサイド、またはブルックリンの高級住宅地などでは、黒人やヒスパニック系の女性が白人の赤ちゃんを乗せて高級バギーを押している光景がよく見られる。

 ほとんどの場合、彼女たちが問題を起こすことは無く、円満に家庭にとけ込み仕事をこなしているようだ。特にこのジョージーの場合、決して違法移民ではなく2年間にわたりこの家庭で働き続け、事件前には彼女の故郷であるドミニカ共和国の実家に被害者の家族とともに訪れていたという。しかし実際、彼女は数年前より精神面での問題を抱え、事件の数日前にもおかしな言動や行動があったことが、事件後に明るみになっている。もちろんこの被害者の家族は知る由もなかった事実だ。

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