世界初・3Dプリンターで作った頭蓋骨の移植手術に成功!

tocana / 2014年3月28日 22時0分

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 一般に知られるようになってから数年、すでにここまで身近な技術となりつつあるようです。オランダで、3カ月前に世界で初めて3Dプリンターで作った頭蓋骨の移植手術が行われていたとして話題を呼んでいます。

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 今月26日、欧米の各メディアが一斉に報じたところによると、この手術を行ったのはユトレヒト大学病院のベン・フェルウェイ医師のチームです。今回3Dプリンター製の頭蓋骨が移植されたのは、22歳の女性患者でした。

 通常、脳を包み込んでいる部分の頭蓋骨は1.5cm程度の厚みとなっています。しかし今回の女性患者は、その厚みが5cm近くにまで増す症状に悩まされていました。頭蓋骨内部の圧力上昇によって脳が圧迫され、彼女は視覚も失っていたといいます。

 そのため女性患者は人口頭蓋骨の移植手術に臨みました。そこでフェルウェイ医師たちがオーストラリアの会社と協力して用意したのが、3Dプリンターによって完全に彼女にフィットするよう作られたプラスチック製の人口頭蓋骨だったのです。

 手術は23時間に及んだものの、無事に成功。女性患者は症状から開放され、現在は完全に視覚を回復し、仕事にも復帰したといいます。

 今回の手術についてフェルウェイ医師は、「3Dプリンティングの技術によって、正確な形状の頭蓋骨を作り上げることができた。これは患者にとって審美的に好ましいだけでなく、以前の手法と比べ脳機能の回復も早める」と語っています。ちなみに、これまで人口頭蓋骨はセメントの一種を使って手作業で作られてきたようで、「理想とは程遠いこれまでの手法を用いていたら、今回ほど良い結果は得られなかっただろう」としています。

 3Dプリンターを用いて作った頭蓋骨の移植例は、他に英国でも報告されていますが、今回のように頭蓋骨の大部分(脳を包み込む部分全体)が移植された事例は、これが世界で初めてとなるそうです。それにしても、3Dプリンターの用途の広がりには目を見張るものがありますね。

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