【袴田巌 えん罪】海外は報じていた!! “低レベルな“日本の司法制度「野蛮な行為を恥じるべき」
TOCANA / 2014年4月3日 22時30分
1966年、静岡県清水市(元静岡市清水区)で起きた袴田事件。みそ製造会社専務の一家4人を殺害・放火したとして、死刑が確定していた袴田巌さん(78)が先月、静岡地裁によって出された再審開始を認める決定を受けて、実に48年ぶりに釈放された。
【画像はこちらから→http://tocana.jp/2014/04/post_3903.html】
昨年4月、袴田さんは「世界で最も長く収監されている死刑囚」としてギネス記録に認定されるなど、事件は世界からの注目も集めていた。特に再審開始の決定がなされてからは、様々な団体やメディアがこぞって大きく事件を取り上げ、非常に強い口調で日本の司法・警察制度に対する批判を繰り広げている。本記事では、袴田事件に対する海外の反応の数々を紹介しよう。
国際人権NGO「アムネスティ・インターナショナル」の東アジア調査部長は、「日本の当局は、袴田さんに対して行ってきた野蛮な行為を恥じるべきだ」と語る。また45年以上に渡って、毎日死刑の恐怖にさらされてきた袴田さんには、「心理的な拷問が加えられていた」と指摘し、「国際基準に沿って日本の司法制度が改革されるよう、今後も働きかける」としている。
「テレグラフ」「ガーディアン」「インデペンデント」を始めとする複数の大手英紙は揃って、自白に頼る捜査・裁判手続きや、密室で行われる尋問などに疑問を呈する。さらに踏み込んで、世界中で死刑制度廃止の動きが高まる中、日本は世界で9番目に死刑執行が多い国であると批判的に伝えている。
米紙「ニューヨーク・タイムズ」は、袴田さんが受けた拷問的取り調べの様子を詳細に報じ、前述の団体やメディア同様に日本の司法・警察制度が抱える問題点を指摘しつつも、2009年の陪審制の導入などを例として、「非常にゆっくりではあるものの、変化の兆しはある」と伝えている。ウェブ上で配信された記事に対して、海外ネットユーザーが寄せたコメントには、
「10年以上日本に住んでいますが、日本の司法には本当に驚くことばかりです。外国人への対応でも、非倫理的な扱いがなされる例をたくさん見てきました。先進国にふさわしい司法制度に改める必要があると思います」(日本在住)
「この男性にとっては大変な悲劇だったが、野蛮で欠陥だらけの司法制度や日本社会の硬直性に光を当てた。日本は素晴らしい文化の発祥地でもあるが、自殺率の高さなど負の側面も多く抱えている」(ニューヨーク州)
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