木嶋佳苗がアノ企業に遺した大きな功績とは? ~毒婦は赤飯がお好き~

tocana / 2014年4月15日 9時0分

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【現場に残された〝遺物〟をたどると、忌まわしい記憶と、我々が過ごす平凡な日常をシンクロさせる見えない糸とは? 事件記者が綴る暗黒のアナザーストーリー】

 首都圏を中心に、関わりを持った4人の男性が次々と不審な死を遂げた木嶋佳苗。

 殺人罪に問われて法廷に立つ彼女だが、そのエキセントリックな言動でメディアの注目を浴び続けている。今年1月には、「木嶋佳苗の拘置所日記」と題したブログを立ち上げ、有料メルマガに移行させた。驚くべき自己顕示欲だが、その片鱗は事件発覚前からすでに覗かせていた。

「自分の豪勢な生活ぶりをネットで盛んにアピールしていました。男を騙して得たカネで送る偽セレブ生活をブログで綴っていたのです」(全国紙社会部記者)
 
 空虚な自己宣伝の舞台となったのが、料理レシピサイトの「クック・パッド」だ。
 
 ユーザーが料理レシピを投稿し公開しあうコミュニティーサイトで、登録されているレシピは150万以上。1998年にサービスを開始し、現在では月間2,000万人以上が利用する「日本最大の料理サイト」となっている。


■事件前から有名だった木嶋

 木嶋は、ここで「p_sakura_2000」というIDで投稿を繰り返し、「かなえキッチン」と題するブログも運営していた。

 ブログではシーズー犬2匹を飼い、ベンツのオープンカーに乗る独身セレブを自称していたが、ネットでは事件前から〝有名人〟だったようだ。

「書き込み内容に矛盾点が多く、過剰なセレブアピールをしていたことから、その正体を疑う者が出始めた。そのため、彼女のブログは、ネット住民の間で『妄想日記』と呼ばれ、やたらと赤飯に関するレシピが多かったことから2ちゃんねるでは『赤飯婆』『小豆婆』と呼ばれて話題になっていた」(別の記者)

 木嶋がネット上で作り上げた虚像はひとつだけではなかった。いくつもの偽名やIDを使い分け、婚活サイトに登録。複数のブログを立ち上げて虚実ない交ぜの自分語りを繰り返していた。
「ただ、すべてが虚構だったわけではないようだ。彼女は一時期、デブ専ソープランドで働いており、『ぽっちゃりソープ嬢○×の日記』と題したブログも作っていた。ただ、その時も『本業は食品関係の研究員』と微妙なウソをちりばめている」(同)

 木嶋は「クックパッド」で公開していた無数の料理レシピを、自身の〝生業〟にも巧妙に利用した。料理好きで家庭的な女をアピールすることで、男たちを誘い出していたのである。
 
 くしくも木嶋の所業が明らかになり、その悪名が知れ渡った2009年から、「クックパッド」の知名度も急上昇。2年後の11年には東証一部に上場も果たしている。
 
 そして、かつてそこに存在した毒婦の存在などなかったかのように、いまも主婦たちの社交場であり続けている。
(文=KYAN岬)

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