白いアカウミガメ!? 神秘的な、アルビノの亀の子供!! =仏

tocana / 2014年4月14日 20時30分

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「アルビノ」というと透き通るような白い肌に、銀髪や白髪そして色素の薄い瞳と、その神秘的な姿に目を奪われた事のある人も多いのではないだろうか。

 最近ではアルビノの動物も注目され日々メディアを賑わすようになったが、今回は南フランスにある動物園「マリーンランド」で生まれ、観客から「アルバ」と名づけられた真っ白な亀についてお伝えしたい。


■アルビノの亀「アルバ」

 アルバは生後2カ月のアカウミガメ。アカウミガメは極寒の海域を除く世界中の海洋に生息してるが、海洋汚染や産卵できる環境が減少していることにより、1978年から絶滅危惧種に指定されている。
 そんな貴重なアカウミガメの、そのまた貴重なアルビノのアルバ。真っ白な体で優雅に泳ぐその姿は何とも神秘的である。

 ともに生まれたお姉さん亀と比べると、色の薄さも一目瞭然。そして体も随分小さい事が分かるが、毎日元気に泳ぎ回る姿は、人々に感動を与えているようだ。

・アルビノゆえの悲しき運命

 アルビノは、体内でメラニン色素を作る遺伝子の欠陥による先天性疾患と言われており、人間では2万人~3万人に1人の出生率とされているが、アフリカのタンザニアでは1,400人に1人という高い出生率が記録されている。原因は不明であるものの、その珍しい姿から、「体の一部を呪術に利用される」といった、人身売買。さらに、「SEXをすることでエイズが治る」「食べると幸せになれる」「釣りの餌にすると、腹に金の詰まった大きな魚が釣れる」などの迷信が今も信じられているため、殺人事件が後を絶たない。そしてそんな人生を悲嘆してか、アルビノの子が生まれると出産後に親が殺害してしまうという報告もある。

・生き延びるだけで精一杯

 また、色素が薄いことから太陽光線などに弱い、視力が弱いなど、身体的な問題も少なくないようだ。動物も同様に、その特殊な見た目から目立ちやすく、天敵に襲われる確率が高く生存率が低くなるともいわれている。

・悲しいだけじゃない、その美しい存在

 しかし、アルビノの歴史は負の要素だけではい。昔から民間信仰として白い動物は「神の使い」やタイでは白い像が「王の権威の象徴」であることなど、高貴な存在として祀られてきたこと、そしてアルビノの人達も、古くから同じような理由で崇められてきたという例もある。

 見た目の特殊さゆえ、私達のように日常の暮らしにすら苦労を強いられる「アルビノ」として生まれてきた人、そして動物たち。この南フランスで今日も元気に泳ぐアルバのように逞しく、 そして美しく生きて欲しいと願わずにはいられない。
(文=清水ミロ)

tocana

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