【中国】葬儀中、大声で泣きわめくプロ「泣き女」!! 騒音問題で減少中!?

tocana / 2014年4月17日 8時0分

 中国では、葬式で誰も泣かないということは、故人が愛されていなかった事を示し、それは家族にとって不名誉なのだという。そこで生まれた職業が、「哭喪人(クサンロンー泣き女)」だ。彼らに号泣させ、他の会葬者も一緒に泣く雰囲気を作り出すのだという。また、忙しすぎて葬式に行けない時にも、代理として「泣き女」を雇う場合があるという。平均費用だが、約5万円で7人の「泣き女」グループが雇えるそうだ。

 4月5日付の「Mail Online」の記事で、泣き女のグループを率る、中国・福建省在住の女性チェン(35)について紹介されていた。記事によると、彼女の商売はとても繁盛しているという。「泣き女」として最も人気が高いのは若い女性で、男性の需要はほとんどないそうだ。もちろん仕事は、「より大きな声で泣きわめき、嘆き悲しむ」こと。そうすることで、雇用主も満足するのだという。

動画はコチラ→http://tocana.jp/2014/04/post_3968.html

■「泣き女」は売れない役者

「泣き女」のほとんどは無名の役者なので、演技力は高いのだという。棺に取りすがり、地面に身を投げ出すような大げさな振る舞いもうまい。

 チェン自身は、地方のオペラ団に属していた元歌手だったが、経済的に厳しかったため、声を有利に使う「泣き女」を始め、生活は潤った。取材に対し、チェンは「自分の好きな『歌』に関連する仕事で、その上お金もたくさん貰えるので満足」と話す。さらに、「観客の前で衣装を着て、歌を歌う...自分にとってこれは女優の仕事と同じ」とも。実際に、泣き女たちはマイクを持ち、歌のように泣く者も多い。

■世界中にある「泣き女」の文化

「泣き女」は中国だけの風習ではなく、台湾、韓国、タイ、インドにも存在している。一見誰でもできそうな気もするが、報酬によって泣き方を変えたり、故人の調査をして、歌に組み入れたり...と、ただ泣いているだけでは勤まるらないらしい。さらに、土地によっては泣くだけではなく、「少し笑える寸劇」「踊り」「アクロバット」...なども取り入れる場合があるそうだ。「泣き女」の需要が多い地区では「泣き女番付」まで存在し、いかに多くの参列者を泣かせたかによって優劣を競うという。


■日本にもあった、「泣き女」

 実は日本でも地域によっては、かつて泣き女がいて、「ナキテ」「ナキビト」「ナキババ」「ナキバアサン」「トムライババ」などと呼ばれていたそうだ。

 さらに驚くことには、古代エジプトにも「泣き女」がいた可能性があるそうで、その時の様子が貴族の墓に描かれているという話がある。ちなみに、エジプトの「泣き女」は、"トンビのような声"で泣いたそうだ。

 ただし最近の中国や台湾では「泣き女」の需要は減っている。都市部では騒音問題によって「泣き女」が法律で禁止されている地域もあり、彼らはだんだん農村部でしか見られなくなっている。そして葬式を行う側も中国伝来の騒々しい葬式ではなく、静かに故人にお別れをしたいと考える人が増えてきているという。
(文=美加リッター)

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