人間には無意識にウソを見抜ける能力がある!? 進化する嘘発見技術

tocana / 2014年5月16日 15時0分

 恋愛や就職、はたまた学校の新学期や仕事での営業、エトセトラ...。私たちは人生で数え切れないほどの人と出会いますが、良くも悪くもその時ピンときた印象を後に引きずることってありますよね。

 無意識のその第六感、もしかしたら正しいかもしれません。


■ウソを見抜こうと身構えると騙される!?

 相手の嘘を見抜くのは普段意識していてもなかなか難しいものですが、実は我々人間は嘘を見抜く本能が備わっているとの面白そうな研究を、米紙「The New York Times」(4月26日付) が伝えています。

 研究を行っているのはカリフォルニア大学バークレー校・ハースビジネススクールの司法精神医学者、リアン・テン・ブリンク博士。

 博士は「おそらく我々の体の方が、頭で考えるよりも正確に誰が嘘をついているのか気づいているのだと思う」と言います。

 まず博士は最初の実験で「誰かが100ドルを盗んだが、容疑者たちは皆身の潔白を訴えている」というビデオを被験者たちに見せ、誰が嘘をついているのかを当てさせました(正解は、容疑者の半数=嘘、残りの半数=無実)。

 被験者は皆、意識的に犯人の嘘を見抜こうとしたのですが、正答率は非常に低いものでした。

 犯人の視線や声のトーン、表情やしぐさなど、ビデオに映っていた人を脳裏に思い出そうとするのですが、意識的に識別できないのです。

 そうして博士は次に、スクリーンに一瞬だけ容疑者たちの写真を1人ずつ表示し、それぞれの容疑者に対して直感的に感じる単語を選んでもらうという実験を行いました。

 選択する単語は(本当、正直、確実)といった『真実』に関連する単語グループと、(不誠実、不正直、詐欺)などの『嘘』に関連した単語グループに分けられ、被験者が閃いた印象を目に見える形にしました。

 表示される顔写真はほんの一瞬で、被験者の深層心理に働きかけるサブミナル効果を検証するものになっています。

 この実験の結果ではなんと、嘘を見抜く確率が最初の実験に比べ明らかに高いものとなり、人間には無意識のレベルで嘘を感じとれる能力があることを示しています。

 ただし、この結果からは科学的に重要な傾向が見てとれるものの、残念ながらまだ実証レベルではないとのこと。

 無意識下で嘘を見抜く能力はかなり高そうですが、なぜ意識的に嘘を見抜こうとすると難しいのでしょうか?

 博士は「我々は生存して行く為にいつも小さな嘘を使っており、また社会でうまくやって行くには、その些細な嘘を目をつむって受け流して行くことが重要であるから」だと語っています。

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