人造タマゴ&人造肉の開発 ― 天然食品が世界から消える日は近い!?

tocana / 2014年6月2日 18時30分

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 今月末より、香港で"人造タマゴ"「Beyond Egg」が発売される、と中国の「南方都市報」が報じている。

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 開発したのは、米国人のJosh Tetrick氏。誕生までに1億8,000万香港ドル、(日本円にして約24億円)かかり、出資者の中にはマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏の名前もある。すでにゲイツ氏は、人造タマゴを使ったビスケットも口にしており、「鶏卵を使用したものと変わらない」と絶賛。またこれがあれば、発展途上国の栄養不足問題も解決することができると意気込んでいるようだ。

 この"人造タマゴ"は、通常の鶏卵に比べ、約半値での販売が可能。気になる中身は、カナダ産のエンドウ、南アジアの大豆など遺伝子組換えされていない12種類の植物から作られており、普段目にすることのできる鶏卵より栄養素も約25%ほど多いのだとか。

 しかし、この人造タマゴは、いわゆる"黄身と白身に分かれている鶏卵を形そのまま"というのとは異なり、鶏卵栄養価が同じである物質の開発に成功したということだという。そのため、目玉焼きなどに使用することは難しく、卵を利用した加工品であるビスケット、マヨネーズなどに使用される。


■人造肉も!?

 米国最大手のweb検索サイト、Googleの共同創業者であるセルゲイ・ブリン氏は、人造肉に食指を伸ばしており、研究費約3,800万円を出資しているという。

 牛の筋肉組織から採取された幹細胞を培養して作られた人造肉。作成開始からさらに3週間後、数百万個に増えた細胞を圧縮形成し、冷凍。この過程を繰り返し、人造肉(ハンバーガーパテ)になる。

 この人工肉は、さらに牛肉らしい彩りを得るために赤かぶの汁とサフランが加えられ、肉らしい色へと調整されている。昨年8月には、この人造肉をハンバーガーにして、試食会が行われた。試食した人たちによれば、「食感は非常に肉に似ているが、少々ジューシーさに欠ける」と評されている。

 10数年後には、街なかの店舗でも購入ができるように目指すとのことだが、細胞を培養する関係上、容易に作成するための遺伝子の組み換えが行われる可能性が指摘されており、普及にはまだまだ問題点が多そうだ。

 人造タマゴや肉が、本格的に普及することになれば、畜産関係者へ与える影響も少なくないだけでなく、その品質にもさまざまな問題点が出てくるに違いない。

 だが、人間は食文化を豊かに、また食料の調達を容易にするため、野にあるモノを食料とすべく改良してきた歴史がある。主食となっているコメ、麦、などにしても、その地域それぞれの天候や気候に適応させるべく、交配が続けられてきた。過去の人間が食べていたものと現在のものとでは雲泥の差があるだろう。そう考えると、食品の進歩は必然であるのかもしれない。
(文=ぬーとりあん・かぴばらんぬ)

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