【自然の驚異】コアラが木に抱っこする理由がついに判明!! 可愛さアピールではなかった!

tocana / 2014年6月6日 17時0分

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 コアラと聞いて、みなさんはどのような姿を思い浮かべるだろう。恐らく、彼らが木にしがみついている姿を想像する人も多いのではないだろうか。そんな、なんとも愛らしい彼らの抱っこの裏には、ある切実な理由が隠されていたようだ。

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 今月4日、豪メルボルン大学の学者たちによる研究の結果が、英国王立協会の発行する学術論文誌「Biology Letters」上で報告された。それによると、なんと「コアラたちは木の幹に抱きつくことによって、体温の上昇を抑えている」というのだ。

 研究チームは、コアラたちに無線発信器付きの首輪をさせ、彼らの日々の行動を追跡。さらに、赤外線カメラによってコアラの体温と周囲の温度も測定し続けた。

 すると、コアラたちは夏ほど頻繁に木に抱っこしていることが判明。さらにその際、より涼しい幹の低い部分を選び、体をいっぱいに広げてしがみついていることを確認した。コアラたちが選んだ木の幹の温度を測定してみると、周囲の気温よりも最大で9℃低くなっていたという。暑さに弱いコアラたちは、周囲よりも冷たい木の幹に体をくっつけることで、体の熱を逃がしていたのだ。さらにこのような行為によって、脱水症状につながりかねない息切れも防ぐことができると研究チームは考えている。

 研究に携わったアンドリュー・クロッケンバーガー氏は、

「私たちの実験結果は、木の上をすみかとする動物にとってヒートシンクのように作用する、木の重要な役割を明らかにしました」

と語る。どうやら研究チームは、コアラだけでなく他の一部の動物も、木に密着して体温調節を行っていることを発見したようだ。さらに彼は、こう続ける。

「ある生息地域では、2009年の熱波で4分の1のコアラが死にました。ですから、彼らが元気を取り戻すための仕組みについて理解することは重要です」


 木に抱っこすることは、コアラたちにとって生命維持のために極めて重要な行為であることを明らかにした今回の研究。さて、コアラから熱烈なハグをプレゼントされたいと日夜願うあなたは、今後はなるべく体を冷やしてから彼らに近付いたほうが良いだろう。

tocana

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