中国で最も過激なアーティスト、ユンチャンの社会派過激アートに賛否両論!!

tocana / 2014年6月9日 22時0分

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 中国のアーティスト、ヘ・ユンチャンが群衆の前で自らの身体を麻酔なしで手術し、肋骨を摘出するという過激なパフォーマンスを行い、賛否を呼んでいる。

【閲覧注意の画像と動画はこちらから→http://tocana.jp/2014/06/post_4242.html】

 パフォーマンスの様子を伝える中国のギャラリー経営者、メラニエ・ワン氏はブログにそのときの様子をこう綴っている。

「手術が行われる前、まずユンチャンにより、手術を行うべきか否かを決めるために、観客の間で擬似民主主義的な多数決が実行された。その結果、12人が賛成、10人が反対、3人は棄権した。そして手術は決行された。ユンチャンは『手術前に行った投票は見せかけの民主主義だった』と話していた」

 ユンチャンはこれまでも、中国で最も過激なパフォーマンスアーティストとして知られ、自らの肉体の強度と精神力を試すように度々苛酷なパフォーマンスを行ってきた。

 例えば、自らをコンクリートで固めて封じ込め24時間我慢したり、"川を半分に分ける"といったコンセプトのもと、クレーンで身体をつり上げ、川に血を垂らし続けるパフォーマンスに挑戦し、物議をかもしている。

 今回の作品となる手術の後、ユンチャンはこう語っている。

「芸術としてのパフォーマンスと日常生活が切り離されるのは、それが一定の強度をもった場合に限ります。私は人々に行動してもらいたいんです」

 ユンチャンはこの作品を「1メーター民主主義」と名付け、"個人と国家の間にある緊張"を表現していると話す。(1メーターとは身体を切り裂いた長さ)

「中国は非常に複雑な社会です。そこに生きる1人1人が身体と知性を使って現実を初めて直視する事、それこそが重要なんです。そしてそれとは別に(今回のように)身体を酷使したパフォーマンスにも、もちろん意味があります。歴史的に中国人は人民全体としての精神性ばかりを重んじて、個人の身体というものを軽視してきたからです。しかし、現代の中国人はより個人として独立して思考するようになり、その二つの間で綱引きが行われているわけです。そうしたアイデアに私の知性と私の身体を使って力を与える事で、何かもっと大きな結果が引き出せるのではないかと思っています」
(文=木林純一)

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