レーザー光線で記憶を消す装置!? 記憶のコントロールに成功

tocana / 2014年6月16日 14時0分

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 記憶消去技術は長い間SF映画のなかでの出来事だった。しかし科学者によれば、医師はボタンを押すだけで簡単に記憶を消去させたり、逆に回復させることもできるようになるかもしれないという驚きの研究成果を「Daily Mail」が伝えている。

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■MIBの「ニューラライザー」は完成間近!?

 この発見は、マウスを使った実験で確認され、強迫神経症の治療や、恐ろしい戦場の記憶を持つ兵士の社会復帰、悲惨な事故を体験した者のトラウマを除去することなどに大きく貢献できる可能性を秘めているという。

 まさにウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズが絶妙のコンビを組んだ映画『メン・イン・ブラック』に登場する記憶消滅装置「ニューラライザー」が現実のものになったのである。

 カリフォルニア大学の研究チームは光学レーザーでの脳の神経を刺激することで特定の記憶を消すことができると主張している。彼らは脳のシナプスの結びつきによる記憶の形成、保持、回想に関する理論を構築し、シナプスの結合を強めたり弱めたする実験を通じて、記憶を消し去ったり思い出させたりできることを証明したのだ。

 研究チームのロベルト・マリノ教授(神経科学)は「神経への刺激によりシナプス結合を強めたり弱めたりすることで、記憶を消し去ったり再び想起させたりすることを、意のままに行うことができるのです」と語る。

 科学誌「Nature」に発表されたマウスを使った実験で、研究チームは遺伝子操作により光に敏感なマウスの一部の神経を刺激するために特定の周波数の光学レーザーを用いた実験を行った。

 その実験では、レーザーを照射するのと同時に足に電流を流すことで、マウスにレーザー照射による神経刺激と足元の痛みを関連づけさせ、レーザーによって特定の神経が刺激されることで恐怖を示すようになるまで学習させたという。

 その後、今度は今までとは別の低い周波数の光学レーザーを足元の電流を加えずに何度か続けて照射することで、先に形成された「恐怖」をマウスの記憶から取り除くことができたという。いわば学習が"上書き"されたこのマウスに以前「恐怖」を与えた周波数のレーザーをあてても、もはや恐れることがなくなったということだ。


■記憶を呼び覚ますことにも成功

 しかし発見はこれでは終わらない。このマウスに高電圧のショックを与えることで「恐怖」の記憶が再び甦ったのだ。ショックを与えた後のマウスに最初の周波数のレーザーを与えると、足元に電流を流さなくとも再び「恐怖」の感情をあらわすようになったという。

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