出会いは偶然ではなく、DNAレベルで選んでいた! 友人は自分と似たDNA構造をしていることが判明

TOCANA / 2014年7月28日 10時0分

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 竹馬の友というように、普段自分の周りにいる友人は、共通の趣味や考え方があったり、たまたま学校や職場が同じだったと、偶然の出会いだと思われてきた。恋人なんていえば、まさにフォーリンラブ、なおさら偶然が重なってできた関係だと思われがちであるが、それらはなんと、「遺伝子レベルのつながり」であるという新しい研究結果が発表されたのである。ソウルメイトの根拠は遺伝子にあったというのだろうか?


■友人は4番目の従兄弟とほぼ同じDNA構造を持つ

 遺伝子医学および政治学を専門にするカリフォルニア大学のジェームズ·ファウラー教授と、社会学の専門家であるエール大学のニコラス・クリスタキス教授は、マサチューセッツ州の小さな町にあるフラミンガム研究所が1948年より集めてきたデータを解析し、友人と呼ばれる関係で結ばれた人々は驚くほどDNA構造が似ていることを発見した。

 ファウラー教授はBBCのインタビューに対し、「彼らは狭いコミュニティで形成されたがゆえに友人と捉えているが、それらは意識下において遺伝子構造が深く関係しているのです」と語った。狭いコミュニティというのは、後述のフラミンガム研究所の成り立ちに起因している。

 彼らは小さな町からランダムに選んだ2,000人の遺伝子データから、1,400組の友人関係を見つけ、実際にそれが確認された。全米科学アカデミーの機関誌に発表された調査結果によれば、「友人とは見知らぬ他人と比べて、約0.1パーセント以上多くのDNAを共有している」というのだ。これは、4番目の従兄弟とほぼ同じDNA構造を持つことを意味している。ファウラー教授は、「我々は表面的に自分と似た人と友人関係を形成しているのでなく、実際には無意識的に、深い遺伝子レベルで関係を形成しているのです」と述べている。


■研究の信頼を裏付けるフラミンガム研究所とは?

 この調査結果に高い信頼性がおけるわけには「フラミンガム研究所」について知る必要がある。同研究所は1948年、当時アメリカの国民病と言われた「心血管疾患」の研究のために国をあげて設立された機関であり、今なお続いている国をあげた壮大なプロジェクトだ。

 当時、血圧や肝脂肪、喫煙などが「心血管疾患」につながる悪影響を与えていることは分かっていたのだが、それを科学的に検証し、数値化されてはいなかった。しかし、このフラミンガム研究所が、一つの町丸ごとを研究対象にしたことで、その研究は大きな発展を遂げる。この国家的計画は住人の健康や病気の推移を統計化し、既に病に侵された人の原因を追求するのではなく、健康体の人が今後どのような病気にかかる可能性があるのかを探る「危険因子」という考え方を世界で初めて取り入れたのだ。

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