地球は6度目の大量絶滅に向かっている ― 人類は恐竜の二の舞か? (科学誌発表)

tocana / 2014年7月29日 16時0分

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 かつて地球上で栄華を誇っていた恐竜の絶滅は、隕石の衝突によるものと考えられている。そして、6,500万年前に起こった恐竜を含む生物の大量絶滅が、なんと現在の地球でも起こりつつあるというショッキングな研究報告が、科学誌「Science」上に掲載されて話題を呼んでいる。しかしながら、これは隕石の衝突が近づいているという話ではない。今直面している大量絶滅は、我々人類が引き起こしているというのだ。

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■地球上で6度目の大量絶滅は"人災"

 今回「Science」に掲載された共同論文のリーダーである、スタンフォード大学・生物学科のロドリオ・ディアゾ教授によれば、西暦1500年から現在までに320種類の脊椎動物が絶滅しており、各生物種の個体数も平均して25%減少しているということだ。

 さらに現在、ゾウやサイ、ホッキョクグマなどの大型脊椎動物の16~33%が絶滅の危険を伴う個体数の減少傾向にあり、このまま進めば、地球上で6回目の生物大量絶滅を引き起こしかねないという。過去、恐竜を滅ぼした大量絶滅は隕石の衝突が原因であったが、今回の絶滅は、我々人類に責任がある"人災"であるということだ。

 古生物学者たちの主張によれば、人類20万年の歴史の中で、人間はおよそ1,000種の生物を乱獲や駆除によって絶滅へ追いやってきたという。16世紀以降だけでも、人類はリョコウバト(passenger pigeon)やタスマニアン・タイガー(thylacine)などを含む貴重な数百種もの動物を、自らの手で根絶やしにしてしまっている。国際自然保護連合(International Union for the Conservation of Nature)によれば、現在も約2万種の生物が絶滅の危機に直面しているということだ。


■生態系の破壊も大量絶滅の引き金に

 この"人災"は乱獲や駆除によるものだけではない。生物を絶滅に導く"人間活動"の最も致命的なものは、生息地の破壊や過度の土地開発などの直接的な自然破壊である。またそれと同じく深刻なのは、人間の活動によってその土地固有の微生物が死滅してしまったり、あるいは逆に人間によってその土地に本来存在しなかったはずの病原体が持ち込まれるなどして、生態系のバランスが崩れてしまうことであるとディアゾ教授は述べている。

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