本当にあった『進撃の巨人』 ― かつて地球上には恐竜と共存する巨人がいた?

TOCANA / 2014年8月25日 13時30分

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――「世界の謎と不思議に挑戦する」をコンセプトに掲げ、読者に驚きと感動を与えてきた学研「ムー」。そんな「ムー」を操る三上丈晴編集長が語る!


 人に限らず、動物にとって捕食されることは恐怖だ。昨今、流行りの漫画『進撃の巨人』に登場する巨人は、まさに人を食う。多くは無表情で、ただ人を虐殺するためだけに食らう。その光景は漫画といえど、かなり恐ろしい。

 もちろん、ストーリーはフィクションである。巨人も架空の存在であり、通常の人が変化するという設定となっている。あまりいうと、ネタばれになってしまうが、かくも恐ろしい巨人が実在するとしたら、どうだろう。

 通常の人間、すなわちホモ・サピエンスが巨大化した場合、どのくらいまで大きくなれるだろうか。ギネスブックに載ったもっとも身長の高い人物、ロバート・ワドローは2メートル72センチあったという。彼の場合、ホルモンバランスが崩れたことによる巨人症という病気であった。それゆえ、どうしても足腰に負担がかかり、俊敏な歩行は不可能だった。彼の身長がほぼ生物的な意味での限界だったとも指摘されている。

 ところが、だ。かつて、この地球上には3メートルを超える巨人が多数、存在していたことがわかっている。なぜなら、巨大な人骨がいくつも発見されているからだ。巨人は身長によって、3.5メートル級、7.5メートル級、10メートル超級に分けられる。

 もっとも多いのは3.5メートル級で、主に南北アメリカ大陸から骨が発見されている。集団で発見されることから、身長の高い種族がいたと思われる。彼らは巨人症ではなく、遺伝的に身長の高い部族だったのだろう。

 これに対して、7.5メートル級になると、恐らくホモ・サピエンスというよりは、その亜種と呼んだほうがいいのかもしれない。南米やアフリカ大陸から骨や足跡が発見されている。記録によれば、スペインが南米にやってきたとき、まだ現地には、このクラスの巨人がいたらしい。当時のスペイン人の平均身長が1.5メートルで、その5倍の大きさだったというのだ。


■現在の地球の重力下ではあり得ない10メートル級の存在

 さらに想像を絶するのは10メートル超級である。最近、エジプトで発見された指のミイラは約1メートルあり、そこから計算すると、身長は16メートルにも及ぶ。これはティラノサウルスよりも巨大だ。ここまで来ると、まさに漫画に登場する巨人に匹敵する。

 この10メートル超級の巨人は、さすがに発掘例が少ない。というより、どう考えても、今の地球の重力1G下にあって存在しえない。立ち上がることはもちろん、そもそも血液を頭部まで送る心臓が機能しえないのだ。

 なぜ、かくも巨大になれたのか。理由はひとつ。当時の重力は今よりも、ずっと小さかったのだ。10メートル超級の巨人が生きていた地球の環境は現在とはまるっきり違っていた。重力はもちろん、地球の大きさ、自転速度、大気組成が異なっていたからこそ、巨人は存在しえたのだ。

 実は、このことは巨人に限ったことではない。恐竜も、しかり。体長40メートルにも及ぶ恐竜が存在しえた理由も、ここにある。もっとはっきりいえば、巨人は恐竜と共存していたのである。

(三上丈晴)

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