警察・検察が証拠を作り上げる? いまだ捏造体質は変わらず!

tocana / 2014年9月18日 13時0分

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――刑事事件に詳しいライターが、冤罪が発生してしまうメカニズムを自身の経験を踏まえた上で詳しく解説!


■無罪判決が立て続けに!? 暴かれる証拠の捏造

 2014年9月9日、東京高裁で開かれた強制わいせつ事件の控訴審で、検察の控訴が棄却され、元小学校教諭の無罪が言い渡された。また9月11日にも横浜地裁で、娘2人への強制わいせつ罪で起訴された父親に無罪判決が言い渡されている。

 いずれの事件も決め手は、捜査段階で作られた、被害者の供述調書の内容が不自然で信憑性に欠けるということであった。

 東京高裁で争われた事件では、被害者の年齢が小学1年生とまだ幼く、供述内容に母親や捜査関係者の誘導があったと裁判所は判断した。一方横浜地検の事件に関しては、被害者が約2時間半もの間、隣で寝ていた次女に気づかれずに犯行に及んだと供述している点が不自然とされたのと同時に、警察で作られた報告書の日付が虚偽であったことも発覚し、被告人の無罪が証明されたのである。


■「事件を作り出す」警察と、「証拠を捏造する」検察

 この二つの事件の共通点は、被害者の訴えに対して警察が被疑者を犯人と決めつけ、検察は送致されてきた事件を検証せず、裁判で勝てるように証拠を捏造した可能性がある点だ。
 
 痴漢冤罪でもよくある話だが、警察は女性が犯罪被害を訴えると、無条件に被害者が嘘をつくはずがないと無条件に信じ込んでしまう傾向がある。さらに捕まえた被疑者が容疑を否認しても、
 
「わいせつ犯は、必ずやっていないと嘘をつく」

という何の根拠もない理屈で、なんとか犯行を認めさせようと、あの手この手を使って自供を迫ることもある。

 本来ならこうした偏見によって作り出された事件は、検察に送致された段階で検証されなければならない。だが、検察の検事が事件を起訴するか不起訴にするかという判断の基準は、

「裁判で有罪を勝ちとれるか、否か」

と、いわれる。裁判で勝てそうな事件だと判断した場合、検事は警察に対して、より確かな証拠を作り上げるように指示する場合すらありうるのだ。

 わいせつ事件の場合、多くは物的証拠などなくとも、被害者の供述調書だけで有罪判決が勝ち取れる。そのため、今回の事件のように被害者を誘導して、より検察側にとって有利な証言を捏造するのだ。こうした捏造調書は検事の指示の元、警察側で作られることも多いが、検事自らが取る「検察官面前調書」でも、同じことが行なわれている。

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