「なんで今頃になって(遺体が)出てくんだよ。ふざけんな!」デング熱、東日本大震災...知られざるテレビ報道現場の真実

tocana / 2014年9月26日 8時0分

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 朝日新聞の誤報問題によって、多くの人がメディアに不信感を抱くようになった。これを朝日新聞だけの問題と片付けるのは簡単だが、全てのメディアが肝に銘じなければならない問題でもある。そんな折、新聞同様に巨大マスコミとして君臨する各テレビ局では、どんな姿勢で報道が行なわれているのかを現場にいる人々に聞いて回った。

 テレビのバラエティ番組などは、編成局と呼ばれるセクションが担当しているが、ニュース番組は全て報道局が制作している。花形とされるセクションであり、テレビ局の上層部であっても内容に口を挟めない聖域である。だが、その内実は"ひどい"と言わざるを得ないものであった。 

「テレビの報道現場では正確性こそ尊重されていますが、その一方でニュースをセンセーショナルに打ち出しています。たとえば最近話題の『デング熱』など、その代表例ですよ」(テレビ番組制作会社スタッフ)

 デング熱と言えば、ここ最近は多くのニュース番組で感染者の増加が伝えられている。だが、その裏側にはひとつの意図があるという。

「デング熱は感染したら高熱が出て、重症化すると死に至ることもある。そのため、感染を防ぐことは重要で、報道することに意義はあるんですが、その報じ方がひどいんです。まるで、『蚊に刺されて感染したら即座に死ぬ!』、と言わんばかりの報道を各局が行なっていました」(テレビ番組制作会社スタッフ)

 たしかにデング熱にかかって死に至るケースはあるものの、それが全てというわけではない。しかし、テレビ報道の現場はそのことをあえて伏せているのだという。

「視聴率のために、できるだけ不安を煽るのが、今のテレビ報道のやり口なんです。暗いBGMをかけて、テロップもおどろおどろしい書体にするのもそのためです。だから、感染しても軽症で済む人が多いという事実は、番組中ではできるだけ言わないのがセオリーなんです」(ニュース番組関連スタッフ)

 さらに別のスタッフも実情を打ち明けてくれた。

「『確実に死にます』と言ってしまえば嘘になるので、そこまでは言えません。でも、軽症の人もいるという事実を隠しながら、"死"を連想させれば嘘にはならずに、視聴者には恐怖心だけを植え付けることが可能です。実際、数字にも反映されているため、このようなやり方は今後もいろいろなニュース番組で行なわれていくと思いますよ」(テレビ番組スタッフ)

 デング熱に感染して良いことなど何もないため、警告を発することは重要だが、視聴率欲しさに必要以上に不安を煽っているだけなら酷い話だ。しかし、テレビ報道の現場では、なによりも"視聴率の取れるニュース"を放送することが重要視されているという。

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