死んだ心臓を“生き返らせて“移植成功! ドナー不足を解消する驚愕の新技術登場!!=豪

tocana / 2014年11月2日 15時0分

写真

 最新鋭の医療機器と高度な技術が要求される臓器移植手術――数少ない提供者の貴重な臓器を無駄にすることなく、いかに確実に移植できるか、世界中で様々な取り組みが行なわれている中、オーストラリアで画期的な心臓移植手術が行なわれ見事に成功していた。

【動画はこちらから→http://tocana.jp/2014/11/post_5028.html】


■「心臓を蘇生し維持する技術」を開発

 10月24日、オーストラリアの心臓移植チームが「一度停止し"死んだ"心臓の移植に成功した」とメディアに発表した。世界初となる心停止後の心臓の移植事例は、世界中の臓器移植の現場に大きな影響を与えることは間違いないといわれている。

 今回の心臓移植手術は、豪シドニーのセント・ビンセント病院と、ビクター・チャン心臓病研究所が共同開発して実用化に漕ぎつけた、まったく新しい「心臓を蘇生し維持する技術」を利用して行なわれた。この技術は、心臓蘇生機(heart-resuscitation console)と臓器保存液(preservation solution)の2本柱をベースにしている。

 これにより心停止後の提供者から取り出した心臓の移植が可能となり、同病院では既に3名の心臓移植手術に成功した。心臓移植チーム医療責任者、ピーター・マクドナルド教授は「チームは20年間このプロジェクトに取り組み、この4年間は特に精力的に押し進めてきました。この画期的な技術が、ドナー臓器の不足を解消する大きな力になるでしょう」と語っている。

 手術を受けた3人のうちの1人、シドニー在住のミシェル・グリビラスさんは「全くの別人に生まれ変わったみたい。今は1日3キロも歩いているわよ」と話す。

■心臓の心停止後提供が可能に

 慢性的なドナー不足の対策として、欧米では1990年代からDCD(心停止後臓器提供、donation after cardiac death)が普及している。DCDとは、提供者の事前の同意の下に行なわれる心停止後の臓器提供のことである。したがって提供者が完全な脳死状態ではない状態での臓器摘出も起り得る。

 このDCDによって提供される臓器は増えたが、何しろ"心停止後"のことであるために、他の臓器ならともかく、心臓の移植利用は極めて難しい。加えて提供者の権利を守る倫理的・法的規則である「dead donor rule」に従い、心停止後は最低5分間待たなくては臓器を取り出すことができないという事情も心臓の提供を妨げている。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
tocana

トピックスRSS

ランキング