「ムスク」の香りを放つ“ヴァンパイア鹿“が60年ぶりに発見される!!=アフガニスタン

tocana / 2014年11月11日 13時0分

写真

 アフガニスタン北部にある山間部で、絶滅が危惧されていたカシミールジャコウジカの生存が確認されたという。最後に目撃されたのは1948年、実に66年ぶりである。

【画像と動画は、コチラ→http://tocana.jp/2014/11/post_5174.html】


■吸血鬼のような牙をもつレア鹿

 可愛らしい外見だが、長く湾曲した牙を持っているところから"ヴァンパイア"とも呼ばれるジャコウジカ。牙を持つのはオスであるが、これは血を吸うためにあるのではなく、メスを惹きつけ、ライバルのオスを撃退するためのものだ。

 ジャコウジカは体長約1メートル、体高60センチほどで、オスは腹部に麝香(じゃこう)腺を持ち、繁殖期に強い臭いを放つ。いわゆる『ムスク』といわれる甘く強い香気は古来より生薬や香料として重宝され、驚くほど高い金額で売買されてきたが、密猟により数が激減し、現在は絶滅危惧種としてワシントン条約で保護されている。そのため、現在香水などで使用される場合は、合成香料である合成ムスクが用いられている。

 野生動物保護協会(WCS)の調査隊は、今回このシカを5回目撃したという。単独の同じオスを3回観察し、1回は大人のメスと若い一匹が一緒に観察された。5回目の目撃ではメスが単独でみられたが、前回のメスと同じであるどうかは不明だという。

 目撃された場所は全て傾斜の厳しい、草木の生い茂る山岳地域で、調査隊は「シカは非常に見つけ難く、残念ながらカメラに収めることは難しかった」としている。


■危機に晒される絶滅危惧種たち

 WCSアジアプログラムの副代表ピーター・ザーラー氏は、「ジャコウジカはアフガニスタンの生きた宝のひとつ」だとして、WCSと現地の提携団体が速やかにジャコウジカ保護に向けた対策を採るべきだと働きかけている。

 今回の66年ぶりの生存確認は喜ばしいニュースとはなったが、未だにジャコウジカの密猟は続いていて、ブラックマーケットではなんと1キロあたり4万5千米ドル(約500万円)という高値で取引されているという。

 人間が過去に滅ぼしてしまった絶滅動物、ドードーやクアッガ(シマウマの一種)、ニホンオオカミなどの二の舞にならないことを切に願う。
(文=Maria Rosa.S)

※画像は、YouTubeより

tocana

トピックスRSS

ランキング