公邸に幽霊が出るのは日本だけではない ― スカルノも、スハルトも...インドネシア大統領公邸の悪霊

tocana / 2014年11月13日 19時0分

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 心霊大国インドネシアで一番有名な心霊スポットとは、どこだろうか?

 もちろん、ここは東西に広大な領土を持つインドネシアだ。あらゆる都市にあらゆる心霊スポットがある。「一番有名な所は?」という質問は、ナンセンスかもしれない。

 だがジャカルタのイスタナ・ムルデカ(大統領公邸)がかなり名の知れた幽霊頻発ポイントだということには、異論はないだろう。日本でも首相官邸に幽霊が出ることは国会でも話題に上がったほど有名だが、実は、インドネシア歴代大統領も、誰しもこの公邸で幽霊を目撃しているのだ。

■幽霊を恐れたスハルト

 インドネシア第二代大統領はハジ・モハマド・スハルトという人物だ。彼はいわゆる開発独裁型の政治家で、急速な資本主義を推し進める傍ら反対者は容赦なく弾圧した。経済成長と引き換えに、スハルトの命令で命を落としたインドネシア国民は数計り知れない。

 そんな独裁者スハルトだが、何と「幽霊が恐ろしい」という理由で政権奪取以来イスタナ・ムルデカで夜を過ごしたことがなかったそうだ。

 軍人出身で、幾度も修羅場をくぐり抜けてきたはずのスハルトが幽霊の存在を恐れるというのはまさに信じがたい話だが、実は彼の前職であるスカルノ初代大統領もイスタナ・ムルデカで幽霊を見ているらしいのだ。


■スカルノの娘が発言「イスタナ・ムルデカで憑依される」

 また、これはスカルノの実子の1人であるスクマワティ氏が証言している話だが、彼女曰く、イスタナ・ムルデカの警備員が突然悪霊に憑依されることは珍しくなかったという。さらに、モハマド・ハッタ初代副大統領の家族も、クスマワティ氏とほぼ同様の証言をしているのだ。

 まさにここは、インドネシアを代表する恐るべき心霊スポットである。


■魔都ジャカルタの不思議

 筆者は前回、ジョコ・ウィドド新大統領に取り憑く背後霊の目撃談について触れた。それは、大統領就任式の最中に起こったことだ。どうやらこの国では、大統領が就任初日から霊に取り憑かれるのは通過儀礼なのかもしれない。

 インドネシアのことをあまりよく知らない方もいるはずなので補足しておくが、ジャカルタはアジア有数の大都会である。超高層ビルが立ち並び、巨大なショッピングモールが次々に建設され、そこのグランドスペースでは高級車の即売会までやるような国だ。決して獣が出るような田舎ではない。

 にもかかわらず、このジャカルタという街は常に幽霊と共に時を歩む魔都なのだ。紙面には超常現象のニュースが毎日掲載され、市民は本気で悪霊の存在を信じている。

 そんな魔都ジャカルタでの生活は、いつもスリルとロマンに溢れているということもまた事実なのである。
(文=澤田真一)

※画像は、Wikipediaより

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