中東問題のカギを握るのは「幸福の科学」!? 機関紙「リバティ」のイスラム国特集にトンデモなオチが!

tocana / 2014年11月14日 7時30分

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【事件記者が綴るアナザーストーリー】

 文部科学省から開学の不認可を突きつけられた「幸福の科学大学」。

 認可申請した「幸福の科学学園」は、宗教団体「幸福の科学」の教育理念のもとに創られた学校法人で、すでに全寮制の中学と高校を栃木県・那須町に設立している。大学では、「幸福の科学」創設者の大川隆法総裁(58)が、各界の著名人を降霊してその人物の「言葉」を紹介する「霊言」による授業を行うつもりだったようだが、オカルティックな授業内容は、アカデミズムとは相容れないと判断されたようだ。

「幸福の科学」の機関誌「ザ・リバティ」は、今月発行した最新の12月号で「幸福の科学大学 待望論」と題した特集を組み、悲願の大学創設に向けた"ロビー活動"を後方支援している。そんななか、同誌には、もうひとつ見逃せない記事が掲載されていた。

 欧米各国の若者に参加者が相次ぎ、日本でも、北海道大学の学生が、シリアでの戦闘に参加する目的で現地への渡航を計画していたことが明らかとなったイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」を取り上げた特集だ。

「タイトルは、『イスラム国 サダム・フセインの呪い』。『呪い』なんて銘打つあたりに、"らしさ"を感じさせますが、イスラム過激派の成り立ちを懇切丁寧に解説したなかなか読み応えのある記事です」(メディア関係者)

 記事では、衝突を繰り返すイスラエルとパレスチナの両方の元駐日大使のインタビューも掲載し、キリスト教とイスラム教との対立の歴史も検証している。

 意外(?)にも、全17ページにわたってマジメに「国家と宗教」にかかわる問題を掘り下げた「リバティ」だったが、最後の最後でトンデモなオチを用意していた。

 特集のトリを飾ったのは「地球神エル・カンターレはユダヤ教、キリスト教、イスラム教を指導した」というコラムだ。

「『地球神エル・カンターレ』とは、『幸福の科学』の本尊。つまり、大川隆法総裁自身のことを指します。特集で『イスラム国』について論説していたのは、壮大な前ふりだったのです。『幸福の科学』の広報誌なのだから当たり前といえば当たり前ですが、『いかに大川総裁が偉大なのか』というアピール材料に『イスラム国』を使ったということでしょう」(前出の関係者)

 このコラムによれば、エル・カンターレとは「世界宗教の開祖や預言者を、霊界から中心的に指導した存在」なのだという。旧約聖書に登場する「愛の神」であり、イエス・キリストが信仰した「天の父」、さらにはイスラム教の「アッラー」という。いわば、世界中のあらゆる宗教の最上位に位置するのが大川総裁というわけだ。

 コラムではこんな大見得も切っている。
「愛の神の教えを選び取っていくことが、中東問題を解決する糸口だ」

 「リバティ」の言に従えば、大川総裁が、混迷の度を深める中東問題解決のカギを握っているということになる。

 これまで安倍晋三首相や、北朝鮮の故金正日総書記など、国内外のあらゆる指導者を降霊させ、ありがたい「霊言」をもたらしてきた大川総裁。言葉の壁や時間の概念をも超えてしまう「地球神」の辞書に「不可能」の文字はないのかもしれない。
(文=KYAN岬

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