近親相姦を合法化!? 4人の子どもを持つ兄妹に議論紛糾=ドイツ

tocana / 2014年12月1日 17時0分

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 ドイツでは現在、きょうだい間の近親相姦を合法化する動きが出ていると英「Daily Mail」などが報じている。そしてその論拠は「人間の基本的権利」なのだという。


■異父兄妹の間に子どもが4人

 ことの発端は、ザクセン州ライプツィヒに住む兄と妹の関係だった。兄のパトリック・ステュービングは家庭の事情から3歳で里子に出され、実の母と妹とは行方知れずになっていた。だが23歳の時に再会を果たし、3人の共同生活が始まった。このとき、妹スーザン・カロリュースキは16歳。そして2001年に母が亡くなると、半年も経たぬうちに2人は禁断の愛を育むようになったのだ。

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 その後、4人の子宝に恵まれた兄妹だったが、親子水入らずの生活は長くは続かなかった。2008年に2人の関係が発覚、兄は近親相姦罪で逮捕され合計3年以上の服役となってしまう(妹スーザンは人格障害を理由に不起訴処分)。

 2012年、兄妹は欧州人権裁判所に「個人としての基本的権利が侵害された」と上訴。彼らの論拠は「自分たちは別々に育てられた異父兄妹であり、出会ったのは成人後」ということだ。しかし、裁判所は訴えを破棄。結局、2人の中は引き裂かれ、3人の子どもたちは保護施設へ、一番下の子だけ妹が引き取ることが許された。なお、子どもたちのうち2人は生まれつき障害があり、あとの1人も重い心臓病を抱え、移植手術が必要だという。

 この判決に対し黙っていなかったのがドイツの倫理審議会だ。「双方の同意があった場合、成人したきょうだい間で愛し合うのは個人の自由。それを咎め、刑罰を与えるのはおかしい」と見解を発表した。また、同審議会による調査で「多くの近親相姦カップルが別居しながら秘密の関係を続けている」と、「ドイツ国民の2~4%に近親相姦経験がある」(マックス・プランク研究所調べ)という報告も明らかになった。

 この動きに対し、ドイツのメルケル首相率いるドイツキリスト教民主同盟(CDU)は、近親相姦の合法化は「現実的でない」と否定的だ。CDUの政策広報担当者エリザベス・ウインクルマイヤー=ベッカー氏は、国際放送局「ドイチェ・ヴェレ」のインタビューに対し「これは間違ったメッセージを伝えかねません。近親相姦を取り締まる法的規制が廃止されれば、子どもたちの健やかな成長を守ることと完全に矛盾します」と語っている。確かに近親相姦は先天性の遺伝子異常を持つ子どもが生まれる危険性が高いことを忘れてはならないだろう。

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