聞くと寒気がする「死の笛」の音!! 心臓を抜かれた生贄たちの叫び

tocana / 2014年12月3日 19時0分

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 現在のメキシコと中央アメリカ一帯では、15世紀末にスペイン人が侵略してくるまで、「マヤ」「インカ」「アステカ」など独自の高度文明が栄えていた。中でもアステカ人の文明は特に強大で、彼らが自らを称した言葉「メシーカ」がメキシコの語源となるなど、その影響は現代にも受け継がれている。そして今、そんなアステカ人たちの生み出した"笛の音"があまりに恐ろしいと話題を呼んでいる。

【画像と動画はこちらから→http://tocana.jp/2014/12/post_5310.html】

 ドクロの形をした不気味な笛から発せられるのは、"ホラー"としかたとえようのない衝撃的な音だ。まるで絶望と恐怖の中で死にゆく、人間の叫び声のようにも聞こえる――。その周波数は最高で6kHzほどにもなり、人間の聴覚にとって非常に強烈なものだという。今月2日の海外メディア「Oddity Central」が、アステカ人たちが用いたこの笛、その名も「死の笛」について詳しく報じている。


■「死の笛」発見の経緯

 それによると、「死の笛」が初めて考古学者たちによって発見されたのは、今から20年以上前のことだった。アステカ帝国のトラテロルコ遺跡内、風の神「エヘカトル」を祀った神殿で発見された骸骨の手に握られていたのだ。この骸骨は、過去の儀式で生贄として神に捧げられた男性であることが判明したが、翡翠でできた「死の笛」は当初、そのドクロの形ばかりに注目が集まり、誰も音を発するためのものだとは考えなかったという。そして近年の研究で本当の使い途が明らかとなり、考古学者のみならず音楽家や歴史家からも注目を集めているというわけだ。今回の動画で「死の笛」を吹いている音楽家Xavier Quijas Yxayot氏は、「この特別な楽器を、みなさんにも知ってもらいたいのです」と語っている。


■「死の笛」の力とは?

 その後も次々と発見された「死の笛」は、13世紀中頃~14世紀末にかけて、風の神「エヘカトル」や死の神「ミクトランテクトリ」に生贄を捧げる儀式で用いられたという。過去数年にわたり研究に取り組んできたロベルト・ベラスケス氏(66)によると、「死の笛」の音は"風のざわめき"や"千の死者の叫び"にもなぞらえられ、あの世へと向かった死者の魂を導く意味があったそうだ。しかしそれ以外にも、他部族との戦争の際に、敵を萎縮させるために使われていたらしい。

 考古学者たちは、アステカ人が用いた楽器を他にも発見している。粘土、七面鳥の羽、サトウキビの茎、カエルの皮、巻き貝などを使って生み出された数々の楽器には、儀式の始まりを知らせたり、時には病気を治療するなど、それぞれ特別な用途があったと考えられるそうだ。しかし「死の笛」は、その衝撃的な音から、最も強力なパワーを持つと見なされていたという。


 アステカ人の儀式において、神への生贄となる人間は、神官たちによって生きたまま胸部を切り裂かれ、まだ動いている心臓を取り出されたとされる。そんな生贄たちの耳に、果たして「死の笛」の音はどう響いていたのか――。そう考えると、恐ろしさも倍増だ。


※画像は「YouTube」より

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